Excel|XLOOKUPの複数条件によるデータ抽出 

236-01|Excel LET関数の使い方|複数の計算式や処理を1つの式で実行できる便利な関数

ExcelのLET関数は、複数の計算式や処理を1つの式で実行できる便利な関数です。この記事では、LET関数の基本的な使い方から実際の活用方法までを詳しく解説します。

目次

関数の説明

LET関数: 複数の名前付き変数を定義し、それらを用いて計算を行う関数です。特に複雑な計算をシンプルに記述したり、計算の途中結果を保持するのに役立ちます。

関数

対応バージョン

Excel 2019以降のバージョンで利用可能です。

構文

LET(name1, value1, [name2, value2], ..., calculation)
  • name1, name2, …: 変数の名前を指定します。
  • value1, value2, …: 各変数に対する初期値または計算式を指定します。
  • calculation: 各変数を使って行いたい計算や処理を指定します。

引数

引数説明
name1, name2変数の名前を指定します。
value1, value2各変数に対する初期値または計算式を指定します。
calculation定義した変数を使って行いたい計算や処理を指定します。

引数の詳細説明

  • name1, name2, …: LET関数内で使用する変数の名前を指定します。これらの名前は一意である必要があります。
  • value1, value2, …: 各変数に対する初期値や計算式を指定します。これらの式は評価され、それぞれの変数に結果が割り当てられます。
  • calculation: 定義した変数を使って行いたい実際の計算や処理をここに記述します。

関数作成のポイント

  1. 変数の再利用: LET関数を使うことで、同じ計算の中で中間の計算結果を変数として定義し、後続の計算で再利用することができます。
  2. 式の簡素化: 複雑な計算を1つの式でシンプルに表現できるため、理解しやすくメンテナンス性が高まります。

関数活用のポイント

  • 複雑な条件付き計算: 複数の条件に基づいて異なる計算を行う場合、LET関数を使用して条件ごとに変数を定義し、それに基づいて計算を行うことができます。
  • パフォーマンスの向上: LET関数を使用すると、同じ計算式を複数回書かずに済むため、計算の効率が向上します。

使用例

サンプルデータ

ABC
11020
230

サンプル式

セルC1の式:

=LET(
    x, A1 + B1,
    y, A1 * B1,
    "結果: " & x + y
)

この式は、セルA1とB1の値を使って、xとyという変数を定義し、それらを用いて計算を行います。結果は「結果: 90」となります。

セルC2の式:

=LET(
    a, IF(B2 > 0, A2 / B2, 0),
    "計算結果: " & a
)

この式は、セルB2が0より大きい場合にA2をB2で割った結果をaという変数に割り当てます。結果は「計算結果: 0」となります。

サンプルデータダウンロード

サンプルデータのダウンロードリンクをここに配置します。リンクをクリックして、サンプルデータをダウンロードし、実際にLET関数を試してみてください。

【Excel】練習用サンプルデータ(例題)をダウンロード(無料)

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まとめ

LET関数は、Excelで複雑な計算をシンプルに表現するための強力なツールです。中間結果の保持や計算の再利用性を高めることができるため、大規模なデータ分析や計算処理に特に有用です。

関連のある関数

関連関数説明
IF関数条件に応じて異なる値を返す関数。
SUM関数セル範囲内の値の合計を返す関数。
AVERAGE関数セル範囲内の数値の平均を返す関数。

これらの関数はLET関数と組み合わせて使用することで、より複雑な計算や条件付きの処理を行うことができます。

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