237-01|Excel LAMBDA関数の使い方|ユーザーが独自のカスタム関数を作成できる関数

ExcelのLAMBDA関数は、ユーザーが独自のカスタム関数を作成できる新機能です。この記事では、LAMBDA関数の基本的な使い方から高度な活用法まで、詳細に解説します。

目次

関数の説明

LAMBDA関数: ユーザーが自分で定義した関数を作成し、複雑な計算や処理を簡潔に表現できるようにする関数です。Excelの従来の関数よりも柔軟性があります。

関数

対応バージョン

Excel 365およびExcel 2021の最新バージョンで利用可能です。

構文

=LAMBDA(parameter1, parameter2, ..., calculation)
  • parameter1, parameter2, …: 関数に渡すパラメータ(引数)を指定します。
  • calculation: 関数の本体であり、パラメータを使った計算や処理を記述します。

引数

引数説明
parameter1, …関数に渡すパラメータ(引数)の名前を指定します。
calculation関数の本体であり、パラメータを使って行いたい計算や処理を指定します。

引数の詳細説明

  • parameter1, parameter2, …: LAMBDA関数に渡すパラメータ(引数)の名前を指定します。これらの名前は、関数内で使用されます。
  • calculation: 関数の本体であり、指定したパラメータを使って行いたい計算や処理をここに記述します。ここで定義した計算や処理が関数の動作を定義します。

関数作成のポイント

  1. 柔軟性の高い関数定義: LAMBDA関数を使うことで、Excelの従来の関数よりも柔軟に関数を定義できます。特定の条件に基づいた計算や処理を簡単に作成できます。
  2. 再利用性の向上: 同じ計算パターンが複数回必要な場合でも、LAMBDA関数を使って一度関数を定義することで、再利用性を高めることができます。

関数活用のポイント

  • カスタム関数の作成: 特定のビジネスルールや計算方法に基づいたカスタム関数を作成する際に非常に有用です。例えば、特定の条件下での価格計算やリスク評価など、独自のロジックを組み込むことが可能です。
  • 複雑なデータ処理の簡素化: 複数のデータ処理ステップを1つのLAMBDA関数でまとめることで、計算の理解しやすさやメンテナンス性を向上させます。

使用例

サンプルデータ

ABC
11020
230

サンプル式

セルC1の式:

=LAMBDA(x, y, "結果: ", x + y)(A1, B1)

この式は、セルA1とB1の値を受け取り、それらを足した結果を返します。「結果: 30」という文字列が表示されます。

セルC2の式:

=LAMBDA(a, IF(B2 > 0, a / B2, 0)) (A2)

この式は、セルA2の値をaとして受け取り、もしセルB2の値が0より大きければaをB2で割った結果を返し、それ以外の場合は0を返します。

サンプルデータダウンロード

サンプルデータのダウンロードリンクをここに配置します。リンクをクリックして、サンプルデータをダウンロードし、実際にLAMBDA関数を試してみてください。

【Excel】練習用サンプルデータ(例題)をダウンロード(無料)

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まとめ

LAMBDA関数は、Excelでカスタム関数を作成するための強力なツールです。特定のビジネスルールやデータ処理方法に基づいた関数を簡単に定義し、再利用可能な形で利用することができます。

関連のある関数

関連関数説明
LET関数複数の変数を定義し、それらを使って計算を行う関数。
IF関数条件に応じて異なる値を返す関数。
SUM関数セル範囲内の値の合計を返す関数。

これらの関数とLAMBDA関数を組み合わせて使用することで、さまざまな複雑な計算や処理を効率的に行うことができます。

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