130-01|Excel RTD関数の使い方|リアルタイムデータを取得するための強力なツール

RTD関数は、Excelでリアルタイムデータを取得するための強力なツールです。外部のリアルタイムデータソースと連携して、最新の情報を常にスプレッドシートに反映させることができます。本記事では、RTD関数の基本的な使い方と応用方法について詳しく解説します。

目次

関数の説明

RTD関数は、COM自動化アドインを使用してリアルタイムデータを取得するための関数です。これにより、例えば株価や為替レートなどの最新情報を自動的にExcelに取り込むことができます。

関数

対応バージョン

RTD関数は、Excel 2002以降のバージョンで使用できます。

構文

RTD(サーバーのProgID, サーバー, トピック1, [トピック2], ...)

引数

引数説明
サーバーのProgIDRTDサーバープログラムのプログラムIDを指定します。
サーバーサーバーの名前を指定します。通常は空白でOKです。
トピック1データを指定するトピックの名前です。
トピック2, …(オプション)追加のトピックの名前です。

引数の詳細説明

  • サーバーのProgID: リアルタイムデータを提供するCOM自動化アドインのプログラムIDを指定します。例えば、”ExcelRTD.RTD”などです。
  • サーバー: サーバーの名前を指定しますが、通常は空白にします。これはローカルマシン上のRTDサーバーを使用するためです。
  • トピック1, トピック2, …: 取得したいデータを特定するためのトピックを指定します。トピックはRTDサーバーによって定義されます。

関数作成のポイント

  1. 正しいProgIDの確認: RTDサーバーのProgIDを正確に指定します。
  2. 適切なトピックの指定: 必要なデータを取得するために、適切なトピックを指定します。
  3. サーバーの接続確認: RTDサーバーが正常に動作していることを確認します。

関数活用のポイント

  • リアルタイムデータの取得: 株価や為替レートなど、リアルタイムに変動するデータをExcelに取り込みます。
  • 自動更新: データが自動的に更新されるため、常に最新情報を保持できます。
  • レポート作成: リアルタイムデータを基に動的なレポートを作成できます。

使用例

サンプルデータ

以下のような構造で、リアルタイムデータを取得するための情報を入力します。

列/行ABC
1サーバートピック1トピック2
2“MSFT”“Price”
3“AAPL”“Price”

サンプル式

株価データを取得する例:

=RTD("ExcelRTD.RTD", , "MSFT", "Price")

この式は、Microsoft(MSFT)の株価をリアルタイムで取得します。

サンプルデータダウンロード

サンプルデータのダウンロードリンクをここに配置します。リンクをクリックして、サンプルデータをダウンロードし、実際にRTD関数を試してみてください。

【Excel】練習用サンプルデータ(例題)をダウンロード(無料)

まとめ

RTD関数は、Excelでリアルタイムデータを取得するための非常に便利なツールです。リアルタイムに変動するデータをスプレッドシートに取り込むことで、最新の情報を常に把握できます。ぜひ、RTD関数を活用して、リアルタイムデータの取得と分析を効率化してください。

関連のある関数

関連関数説明
WEBSERVICE関数インターネット上のWebサービスからデータを取得する関数です。
FILTER関数指定した条件に一致するデータをフィルタリングする関数です。
VLOOKUP関数垂直方向に検索範囲を探して値を返す関数です。
HLOOKUP関数水平方向に検索範囲を探して値を返す関数です。
INDEX関数指定した範囲内のセルの値を返す関数です。
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