r2|Excelで「特定の文字以降」を簡単に「抽出」する方法

Excelでデータを扱う際、特定の文字以降を抽出したい場面は多くあります。例えば、氏名から苗字だけを抽出したり、商品コードから分類コードだけを抽出したりする場合などです。

Excelには、このような文字列操作を簡単に行うための関数がいくつか用意されています。ここでは、代表的な関数と具体的な使用例を交えながら、特定の文字以降を抽出する方法を解説していきます。

目次

Excelで「特定の文字以降」を簡単に「抽出」する方法

特定の文字を見つけるFIND関数の使い方

FIND関数は、指定した文字列が最初に現れる位置を数値で返す関数です。この関数を活用することで、抽出したい文字列の開始位置を特定することができます。

構文

Excel

FIND(検索文字列, 対象, [開始位置])
  • 検索文字列:探したい文字列を指定します。
  • 対象:検索対象となる文字列を指定します。
  • 開始位置:検索を開始する位置を数値で指定します。(省略可)

使用例

行番号A列B列C列
1ABCDEFGC=FIND(B1,A1)
212345674=FIND(B2,A2)
  • C1 の結果:3
    1. FIND("C", "ABCDEFG") を実行します。
    2. “ABCDEFG” の中で “C” を探します。
    3. “C” は “ABCDEFG” の3番目の文字なので、結果は 3 となります。
  • C2 の結果:4
    1. FIND("4", "1234567") を実行します。
    2. “1234567” の中で “4” を探します。
    3. “4” は “1234567” の4番目の文字なので、結果は 4 となります。

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文字列を抽出するMID関数の基本

MID関数は、文字列の中から指定した位置から指定した文字数分の文字列を抽出する関数です。FIND関数と組み合わせて使用することで、特定の文字以降の文字列を抽出することができます。

構文

Excel

MID(文字列, 開始位置, 文字数)
  • 文字列:対象となる文字列を指定します。
  • 開始位置:抽出を開始する位置を数値で指定します。
  • 文字数:抽出する文字数を指定します。

使用例

行番号A列B列C列D列
1ABCDEFGC=FIND(B1,A1)=MID(A1,C1+1,LEN(A1))
212345674=FIND(B2,A2)=MID(A2,C2+1,LEN(A2))
  • C1 の結果:3 (FIND関数の説明と同じ)
  • D1 の結果:DEFG
    1. MID("ABCDEFG", 3+1, LEN("ABCDEFG")) を実行します。
    2. LEN("ABCDEFG") は 7 なので、 MID("ABCDEFG", 4, 7) となります。
    3. “ABCDEFG” の4番目の文字 “D” から7文字分を抽出するので、結果は DEFG となります。
  • C2 の結果:4 (FIND関数の説明と同じ)
  • D2 の結果:567
    1. MID("1234567", 4+1, LEN("1234567")) を実行します。
    2. LEN("1234567") は 7 なので、 MID("1234567", 5, 7) となります。
    3. “1234567” の5番目の文字 “5” から7文字分を抽出するので、結果は 567 となります。

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RIGHT関数で特定の文字以降を取得する方法

RIGHT関数は、文字列の右側から指定した文字数分の文字列を抽出する関数です。FIND関数とLEN関数と組み合わせて使用することで、特定の文字以降の文字列を抽出することができます。

構文

Excel

RIGHT(文字列, 文字数)
  • 文字列:対象となる文字列を指定します。
  • 文字数:抽出する文字数を指定します。

使用例

行番号A列B列C列D列
1ABCDEFGC=FIND(B1,A1)=RIGHT(A1,LEN(A1)-C1)
212345674=FIND(B2,A2)=RIGHT(A2,LEN(A2)-C2)
  • C1 の結果:3 (FIND関数の説明と同じ)
  • D1 の結果:DEFG
    1. RIGHT("ABCDEFG", LEN("ABCDEFG")-3) を実行します。
    2. LEN("ABCDEFG") は 7 なので、 RIGHT("ABCDEFG", 7-3) となり、 RIGHT("ABCDEFG", 4) となります。
    3. “ABCDEFG” の右側から4文字分を抽出するので、結果は DEFG となります。
  • C2 の結果:4 (FIND関数の説明と同じ)
  • D2 の結果:567
    1. RIGHT("1234567", LEN("1234567")-4) を実行します。
    2. LEN("1234567") は 7 なので、 RIGHT("1234567", 7-4) となり、 RIGHT("1234567", 3) となります。
    3. “1234567” の右側から3文字分を抽出するので、結果は 567 となります。

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特定の文字から特定の文字までを抽出する方法

特定の文字から特定の文字までを抽出したい場合は、MID関数とFIND関数を組み合わせることで実現できます。

数式を用いた文字列の切り取り

開始位置と終了位置をFIND関数で特定し、MID関数でその間の文字列を抽出します。

使用例

行番号A列B列C列D列E列F列
1ABCDEFGHIJCF=FIND(B1,A1)=FIND(C1,A1)=MID(A1,D1+1,E1-D1-1)
  • D1 の結果:3 (“C”の位置。FIND関数の説明と同じ)
  • E1 の結果:6
    1. FIND("F", "ABCDEFGHIJ") を実行します。
    2. “ABCDEFGHIJ” の中で “F” を探します。
    3. “F” は “ABCDEFGHIJ” の6番目の文字なので、結果は 6 となります。
  • F1 の結果:DEF
    1. MID("ABCDEFGHIJ", 3+1, 6-3-1) を実行します。
    2. 計算すると MID("ABCDEFGHIJ", 4, 2) となります。
    3. “ABCDEFGHIJ” の4番目の文字 “D” から2文字分を抽出するので、結果は DEF となります。

以下同様に、各関数の処理を分解して説明することで、結果の過程を詳細に示すことができます。

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