Excel|XLOOKUPの複数条件によるデータ抽出 

126-01|Excel TOROW/TOCOL関数の使い方|範囲内のデータを1行または1列に変換する強力な関数

ExcelのTOROW関数とTOCOL関数は、範囲内のデータを1行または1列に変換する強力なツールです。データ整理や特定の形式にデータを変換する際に非常に役立ちます。本記事では、これらの関数の基本的な使い方と応用方法について詳しく解説します。

目次

関数の説明

TOROW関数は指定した範囲を1行に変換し、TOCOL関数は指定した範囲を1列に変換します。これにより、表形式のデータを簡単に1行または1列に集約できます。

関数

対応バージョン

TOROW関数とTOCOL関数は、Microsoft Excel 2021およびMicrosoft 365で使用できます。

構文

TOROW関数の構文:

TOROW(配列, [バイパス空セル], [スキャン順])

TOCOL関数の構文:

TOCOL(配列, [バイパス空セル], [スキャン順])

引数

引数説明
配列変換する範囲を指定します。
バイパス空セル(オプション)空セルをバイパスするかどうかを指定します。
スキャン順(オプション)スキャンの順序を指定します。

引数の詳細説明

  • 配列: 変換する範囲を指定します。範囲はセルの集合体です。
  • バイパス空セル: (オプション)TRUEに設定すると空セルをバイパスし、FALSEまたは省略すると空セルも含めます。
  • スキャン順: (オプション)1に設定すると行ごとにスキャンし、0または省略すると列ごとにスキャンします。

関数作成のポイント

  1. 範囲の選定: 変換したい範囲を正確に指定します。
  2. 空セルの取り扱い: バイパス空セルの設定に注意し、必要に応じて空セルを含めるかバイパスするかを選択します。
  3. スキャン順の設定: データのスキャン順序を設定し、行ごとまたは列ごとにスキャンするかを指定します。

関数活用のポイント

  • データ整理: データを1行または1列に変換することで、特定の形式にデータを整理できます。
  • データ分析: データを集約して、分析や計算を行いやすくします。
  • 柔軟なデータ操作: データを必要な形式に簡単に変換できるため、様々なデータ操作に対応できます。

使用例

サンプルデータ

列/行ABCD
1商品ID101102103
2商品名ペンノート消しゴム
3価格10020050

サンプル式

TOROW関数の例:

=TOROW(A1:D3, TRUE, 1)

この式は、範囲A1:D3のデータを1行に変換し、空セルをバイパスして行ごとにスキャンした結果を返します。

結果:

{"商品ID",101,102,103,"商品名","ペン","ノート","消しゴム","価格",100,200,50}

TOCOL関数の例:

=TOCOL(A1:D3, TRUE, 0)

この式は、範囲A1:D3のデータを1列に変換し、空セルをバイパスして列ごとにスキャンした結果を返します。

結果:

{"商品ID";"101";"102";"103";"商品名";"ペン";"ノート";"消しゴム";"価格";"100";"200";"50"}

サンプルデータダウンロード

サンプルデータのダウンロードリンクをここに配置します。リンクをクリックして、サンプルデータをダウンロードし、実際にTOROW関数とTOCOL関数を試してみてください。

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まとめ

TOROW関数とTOCOL関数は、指定した範囲内のデータを1行または1列に変換するための非常に便利なツールです。これらの関数を活用することで、データ整理や分析を効率化することができます。ぜひ、TOROW関数とTOCOL関数を使用して、Excelでのデータ操作をより柔軟に行ってください。

関連のある関数

関連関数説明
TRANSPOSE関数指定した範囲の行と列を入れ替える関数です。
FLATTEN関数多次元配列を1次元配列に変換する関数です。
HSTACK関数複数の範囲を横に連結する関数です。
VSTACK関数複数の範囲を縦に連結する関数です。
TEXTJOIN関数指定した区切り文字で複数のテキストを連結する関数です。
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