Excel|XLOOKUPの複数条件によるデータ抽出 

204-01|Excel MID/MIDB関数の使い方|文字列の特定の位置から部分的に文字列を抽出する方法

ExcelのMID関数およびMIDB関数は、文字列から特定の位置から指定した文字数やバイト数の部分文字列を抽出するための便利な関数です。この記事では、これらの関数の基本的な使い方から応用的な活用方法まで詳しく解説します。

目次

関数の説明

MID関数は、指定した文字列から、指定した位置から始まる文字数の部分文字列を抽出します。一方、MIDB関数は、バイト単位で指定した位置から始まる指定したバイト数の部分文字列を抽出します。特にマルチバイト文字を含む文字列の処理において有用です。

関数

対応バージョン

MID関数とMIDB関数は、すべてのバージョンのExcelで使用可能です。

構文

MID(文字列, 開始位置, 抽出する文字数)
MIDB(文字列, 開始位置, 抽出するバイト数)

引数

引数説明
文字列抽出したい部分文字列を含む文字列を指定します。
開始位置抽出を開始する位置を指定します。1から始まる位置指定です。
抽出する文字数MID関数で抽出する文字数を指定します。
抽出するバイト数MIDB関数で抽出するバイト数を指定します(マルチバイト文字の場合)。

引数の詳細説明

  • 文字列: 抽出対象の文字列を指定します。セル参照、文字列リテラル、または他の関数の結果として指定可能です。
  • 開始位置: 文字列の抽出を開始する位置を指定します。1から始まるインデックスです。
  • 抽出する文字数: MID関数において、抽出したい文字数を指定します。開始位置から始まる文字数が抽出されます。
  • 抽出するバイト数: MIDB関数において、抽出したいバイト数を指定します。開始位置から始まるバイト数が抽出されます。マルチバイト文字を含む文字列の場合に使用します。

関数作成のポイント

  1. 正確な位置と範囲の指定: 開始位置と抽出する文字数またはバイト数を正確に指定することが重要です。
  2. マルチバイト文字の処理: マルチバイト文字を含む文字列の場合は、MIDB関数を使用してバイト数を指定します。
  3. 他の関数との組み合わせ: LEFT関数やRIGHT関数と組み合わせることで、文字列の特定部分の抽出や分割を効率的に行うことができます。

関数活用のポイント

  • 文字列の抽出: 文字列の特定の部分を抽出して、分析やレポート作成に活用します。
  • データの整形: 必要な部分だけを取り出して、データの整形を行います。
  • テキスト処理: テキストデータを部分的に取り出して、他の処理に使用します。

使用例

サンプルデータ

以下のサンプルデータを使用します。

AB
1文字列結果
2Excel関数
3MID/MIDB関数の使用

サンプル式

MID関数の使用例:

=MID(A2, 3, 5)

この式は、セルA2の文字列「Excel関数」から、3文字目から始まる5文字を抽出します。結果は「cel関数」です。

MIDB関数の使用例:

=MIDB(A2, 3, 4)

この式は、セルA2の文字列「Excel関数」から、3バイト目から始まる4バイトを抽出します。結果は「el関」です(日本語は1文字あたり2バイト)。

サンプルデータダウンロード

サンプルデータのダウンロードリンクをここに配置します。リンクをクリックして、サンプルデータをダウンロードし、実際にMID関数とMIDB関数を試してみてください。

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まとめ

MID関数とMIDB関数は、Excelで文字列の特定の部分を抽出するための強力な関数です。正確な位置と範囲を指定することで、データの分析や整形を効率的に行うことができます。ぜひ、このガイドを参考にして、Excelでの文字列操作をスムーズに行ってください。

関連のある関数

関連関数説明
LEFT関数文字列の先頭から指定した数の文字を返します。
RIGHT関数文字列の末尾から指定した数の文字を返します。
LEN/LENB関数文字列の長さ(文字数またはバイト数)を返します。
FIND関数指定した文字列が、他の文字列の中で最初に現れる位置を返します。
SUBSTITUTE関数文字列内の指定した文字を新しい文字に置き換えます。

以上が、ExcelのMID関数およびMIDB関数に関する詳しい説明とその活用方法です。これらの関数をマスターして、効率的なデータ処理を実現してください。

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