エクセルで、偏差値を求めるには、「50+10×(得点−平均点)÷標準偏差」を計算します。式にすると、=50+10*(B3-AVERAGE($B$3:$B$10))/STDEV.P($B$3:$B$10) です。平均点なら50、平均より高ければ50より大きくなります。
この記事では、偏差値の求め方、STANDARDIZE関数を使う方法、標準偏差の2種類(母集団と標本)、偏差値での判定、偏差値の確認を、1つの表を使って説明します。下の練習ツールで、得点を書き換えて、偏差値の変わり方を試せます。
偏差値の計算|やりたいこと別の式
| やりたいこと | 式(例) | ポイント |
|---|---|---|
| 偏差値を、求める | =50+10*(B3-AVERAGE($B$3:$B$10))/STDEV.P($B$3:$B$10) | 平均と標準偏差の範囲は、固定します。 |
| STANDARDIZE関数で、求める | =STANDARDIZE(B3,AVERAGE($B$3:$B$10),STDEV.P($B$3:$B$10))*10+50 | 標準化した値に、10を掛けて、50を足します。 |
| 平均点を、求める | =AVERAGE(B3:B10) | 偏差値の、基準の点です。 |
| 標準偏差(母集団)を、求める | =STDEV.P(B3:B10) | 全員のデータが、そろっているときに使います。 |
| 標準偏差(標本)を、求める | =STDEV.S(B3:B10) | 一部のデータから、推定するときに使います。 |
| 偏差値で、判定する | =IF(C3>=60,”上位”,IF(C3>=40,”標準”,”要努力”)) | IF関数で、段階を分けます。 |
| 偏差値の人数を、数える | =COUNTIF(C3:C10,”>=60″) | 偏差値60以上の、人数です。 |
まず動かしてみよう|この記事のサンプルをその場で試せます
練習用ファイルをダウンロードしなくても、記事と同じデータ・同じセル番地のサンプルをここで動かせます。黄色いセルを書き換えると、結果がその場で変わります。各解説の最後にある「▶ この式を試す」を押すと、このツールの該当セルへ移動します。
偏差値を求める式(平均と標準偏差から)
偏差値は、平均点を50として、得点が、平均からどれだけ離れているかを、標準偏差を単位にして、表した値です。AVERAGE関数で平均、STDEV.P関数で標準偏差を求めて、計算します。

8人の平均点は 73.25 点で、標準偏差は 15.32 です。梅の85点の偏差値は、50+10×(85−73.25)÷15.32で、小数第1位まで丸めて、57.7 になります。平均や標準偏差の範囲には、「$」を付けて、コピーしてもずれないようにします。「$」の付け方は、絶対参照・相対参照とはを参照してください。
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STANDARDIZE関数で偏差値を求める
STANDARDIZE関数は、「(得点−平均)÷標準偏差」を、計算します。その結果に、10を掛けて、50を足すと、偏差値になります。
結果は、前の式と同じで、57.7 です。STANDARDIZE関数の、くわしい使い方は、STANDARDIZE関数の使い方を参照してください。
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標準偏差は、母集団(STDEV.P)と標本(STDEV.S)のどちら?
全員のデータが、そろっているなら、母集団の標準偏差(STDEV.P)を使います。一部のデータから、全体を推定するときは、標本の標準偏差(STDEV.S)を使います。同じデータでも、結果が、少し違います。
標本の標準偏差は 16.38、母集団は 15.32 です。標準偏差の、くわしい違いは、STDEV.S関数の使い方と、STDEV.P関数の使い方を参照してください。
偏差値で、判定する・人数を数える
偏差値60以上を「上位」、40以上を「標準」、それ未満を「要努力」にするには、IF関数を使います。
梅の57.7は、60未満で、40以上なので、標準 と表示されます。偏差値60以上の人数は、=COUNTIF(C3:C10,">=60") で求めて、結果は 2 人(竹と藤)です。偏差値の平均は、必ず 50 になります。順位は、順位を付ける方法で、付けられます。
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偏差値の計算がおかしいときの確認表
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 偏差値が、50にならない | 平均の範囲が、ずれている | 平均と標準偏差の範囲を、固定する。 |
| 下の行で、偏差値がずれる | 範囲に、「$」を付けていない | $B$3:$B$10 のように、固定する。 |
| 「#DIV/0!」と表示される | 全員が同じ得点で、標準偏差が0 | 得点が、ばらつくデータを、使う。 |
| ほかの人の偏差値と、合わない | 母集団と標本を、間違えている | STDEV.P と STDEV.S の、どちらかをそろえる。 |
| 偏差値が、100を超える | 人数が、少ない・ばらつきが大きい | 偏差値は、100を超えることも、あります。 |
| 偏差値の平均が、50にならない | 丸めの誤差・空欄が、含まれている | 範囲を確認して、ROUND前の値で、平均を取る。 |
| 値を変えても、結果が変わらない | 計算方法が「手動」になっている | 「数式」タブの「計算方法の設定」を「自動」にする。 |
偏差値の計算のよくある質問
偏差値を求める式は?
=50+10*(得点-平均)/標準偏差 です。平均はAVERAGE関数、標準偏差はSTDEV.P関数で、求めます。
STDEV.PとSTDEV.Sは、どちらを使う?
全員のデータが、そろっているときは、STDEV.P(母集団)です。一部のデータから、推定するときは、STDEV.S(標本)です。
偏差値の、関数はある?
偏差値そのものを、返す関数は、ありません。STANDARDIZE関数で、標準化した値を求めて、10を掛けて、50を足します。
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練習用ファイル:練習用Excelファイル(.xlsx・無料)
重みを付けた平均を求めたいときは、エクセルで加重平均を求める方法もあわせてご覧ください。
