Excelで日付から年度を求める|4月始まり・和暦・YEAR関数の使い方

Excelで日付から年度を求める|4月始まり・和暦・YEAR関数の使い方

4月始まりの年度を求める基本式は =YEAR(EDATE(B3,-3)) です。1~3月を前年の年度に含めるため、日付を3か月戻してから年を取り出します。和暦で表示する場合は、年度の計算と元号の表示を分けて考えます。

目次

YEAR関数だけでは「年度」や「和暦」にならない

YEARは日付から西暦の年を数値で取り出す関数です。セルの見た目が「令和8年3月31日」でも、YEARが返すのは2026です。年度が4月始まりなら、その日は2025年度になります。

B3の集計日YEAR(B3)4月始まりの年度
2026/3/3120262025年度
2026/4/120262026年度
2027/1/1520272026年度

まず動かしてみよう|この記事のサンプルをその場で試せます

練習用ファイルをダウンロードしなくても、記事と同じデータ・同じセル番地のサンプルをここで動かせます。黄色いセルを書き換えると、結果がその場で変わります。各解説の最後にある「▶ この式を試す」を押すと、このツールの該当セルへ移動します。

4月始まりの年度を西暦で取り出す

結果セルに次の式を入力します。

結果セルに入力:4月始まりの年度(西暦)を求める
数式=YEAR(EDATE(B3,-3))
ひとことで集計日を3か月戻してから、その年を取り出す
EDATE(B3,-3)
集計日(B3)の3か月前の日付を返します。4月始まりなら、1〜3月が前の年度に入ります
YEAR(…)
その日付の西暦の年を、数値で返します。これが「年度の年」です
データの流れ
① 集計日 2026/3/31 を3か月戻す
B32026/3/31戻した日2025/12/31
▼
② その年を取り出す(結果)結果
年度2025
ポイント集計や並べ替えに使うなら、この数値のまま保持すると扱いやすくなります。見た目だけ「2026年度」にするには、結果セルのユーザー定義の表示形式を 0"年度" にします。表示形式を「日付」にすると、2026という数値が日付として表示されるので注意してください。

開始月が1月ならYEAR(B3)、10月ならYEAR(EDATE(B3,-9))です。開始月をE1に数値で入力して切り替える場合は次の式になります。

開始月をE1で切り替える:年度の年を求める
数式=YEAR(EDATE(B3,1-$E$1))
ひとことでE1の開始月から、戻す月数を決めて年度を求める
EDATE(B3,1-$E$1)
開始月(E1)が4なら -3、10なら -9 のように、戻す月数が決まります。E1には1〜12の整数を入れます
YEAR(…)
戻した日付の西暦の年を返します
補足ここで求めるのは「年度が始まる年」です。終了する年で年度名を付ける運用では、組織のルールに合わせます。
ポイントE1には1~12の整数を指定します。ここで求めるのは「年度が始まる年」です。終了する年で年度名を付ける運用では、組織のルールに合わせてください。

年度を「令和8年度」のように表示する

サンプルでは、2019年度を「令和元年度」と表示する運用を例にしています。年度の年を求め、その年の5月1日を基準に元号へ変換します。

結果セルに入力:「令和7年度」のように和暦で表示する
数式=TEXT(DATE(YEAR(EDATE(B3,-3)),5,1),"[$-ja-JP-x-gannen]ggge")&"年度"
ひとことで年度の年の5月1日を元号に変えて、「年度」を付ける
DATE(YEAR(EDATE(B3,-3)),5,1)
年度の年(先ほどの式)の5月1日を作ります。5月1日を基準にするのは、2019年度を「令和元年度」と表示するためです
"[$-ja-JP-x-gannen]ggge"
元号と和暦の年に変える表示形式です。gannen を入れると、1年目が「元」になります
"年度"
文字をつなげます。結果は文字列になります
データの流れ
① 年度の年(2025)の5月1日を作る
基準日2025/5/1
▼
② 元号と年に変えて「年度」を付ける結果
結果令和7年度

2026/4/1なら「令和8年度」、2027/3/31でも「令和8年度」です。TEXTの結果は文字列なので、年度別の計算用には西暦年度の列も残すと便利です。

なぜ基準日を5月1日にするのか

ポイント2019年は4月30日まで平成、5月1日から令和です。2019年度の初日である4月1日をTEXTへ渡すと「平成31」になります。この記事の式は2019年度を「令和元年度」と呼ぶため、基準日を5月1日にしています。すべての元号変更に共通する年度の定義ではありません。
ポイント「年度初日の元号」を表示したい運用なら、式の月を4に変えます。その場合の2019年度は「平成31年度」です。集計日そのものの元号が必要なら、年度計算をせずTEXT(B3,…)で変換します。
表示の目的2019/4/15を例にした結果
集計日そのものの和暦平成31年
年度初日4月1日の元号で年度名を付ける平成31年度
2019年度を令和元年度と呼ぶ運用令和元年度

空白や文字列の日付を扱う

未入力の行に年度を表示したくない場合は、IFで入力を確認します。

結果セルに入力:未入力の行は何も表示しない
数式=IF(B3="","",TEXT(DATE(YEAR(EDATE(B3,-3)),5,1),"[$-ja-JP-x-gannen]ggge")&"年度")
ひとことで集計日が空なら何も表示せず、日付があるときだけ年度を表示する
B3=""
集計日(B3)が空欄かどうかを調べます
""
空欄のときは何も表示しません
TEXT(…)&"年度"
日付があるときは、先ほどの和暦の式を実行します
補足日付が文字列のままだと、計算が不安定になります。ISNUMBER(B3) で、数値の日付か確認します。
注意「令和8年4月1日」と見えていても、文字列のままでは計算が不安定になります。ISNUMBER(B3)で数値の日付か確認してください。和暦表示はExcelやOSの地域設定・更新状況にも影響されます。元年表記が反映されないときは、Excelの更新と表示形式を確認します。

和暦の「年」だけを取り出すには?(YEAR関数は西暦のみ)

YEAR関数が返すのは、西暦の年です。2025/4/1 なら 2025 で、令和の年数にはなりません。和暦の年だけを取り出したいときは、TEXT関数の書式コードを使います。

  • =TEXT(A1,"e"):和暦の年数だけを返します。2025/4/1 なら 7 です(結果は文字列です)。
  • =TEXT(A1,"ggge年"):元号つきで返します。2025/4/1 なら「令和7年」です。
  • =TEXT(A1,"[$-ja-JP-x-gannen]ggge年"):1年目を「元年」と表示します。2019/5/1 なら「令和元年」です。

年度ではなく、日付そのものの和暦の年を取り出したいときは、上の式で足ります。4月始まりの年度を和暦にするときは、ここまでの年度の式と組み合わせます。

年度・和暦の計算ができない・ずれるときの確認表

症状主な原因確認と対処
年度が1つずれる3か月戻していない/開始月が違うEDATE(B3,-3) の月数を確認する。開始月が違うときは E1 で切り替える
「令和元年度」が「平成31年度」になる基準日を4月1日にしている基準日を5月1日にする(2019年度を令和元年度と呼ぶ運用の場合)
#NUM! や #VALUE! になる集計日が空欄、または文字列になっているISNUMBER(B3) で数値の日付か確認する。空欄の行は IF で何も表示しない式にする
元年(「令和元年」)にならないExcelや地域設定の更新状況に影響されている表示形式の [$-ja-JP-x-gannen] を確認する。環境によっては表示が異なる

サンプルで確認するポイント

集計日を3月31日と4月1日に変更し、年度が切り替わることを確認します。元号の切り替えは2019/4/15と2019/5/1も試してください。既存サンプルの表示は「年」なので、年度名として使う場合は上記のように「年度」を付けます。

日付を条件に料金表を探す場合は日付・期間をXLOOKUPで検索する方法、8桁の値を日付に直す場合は数字を日付に変換する方法も参考にしてください。

仕様の確認:Microsoft公式・YEAR関数 / Microsoft公式・EDATE関数 / Microsoft公式・TEXT関数

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