エクセルで増減率を求める方法|前年比・前年が0のとき・%の表示・全体の増減率

エクセルで増減率を求める方法|前年比・前年が0のとき・%の表示・全体の増減率

エクセルで、増減率(前年比・前月比)を求めるには、「(今年−前年)÷前年」を計算します。式は、=(C3-B3)/B3 で、結果のセルを「パーセンテージ」の表示形式にします。前年が0のときは、「#DIV/0!」になるので、IF関数で、避けます。

この記事では、増減率の求め方、前年比との違い、前年が0のときの対処、%の表示、全体の増減率を、1つの表を使って説明します。下の練習ツールで、数値を書き換えて、結果の変わり方を試せます。

目次

増減率の計算|やりたいこと別の式

やりたいこと式(例)ポイント
増減(差)を、求める=C3-B3今年−前年です。
増減率を、求める=(C3-B3)/B3「パーセンテージ」の表示形式にします。
前年比を、求める=C3/B3今年が、前年の何%かを表します。
前年が0のときを、避ける=IF(B3=0,”-“,(C3-B3)/B3)0で割ると、エラーになります。
%の数値にして、小数第1位に丸める=ROUND((C3-B3)/B3*100,1)「×100」で、%の数値にします。
全体の増減率を、求める=(SUM(C3:C7)-SUM(B3:B7))/SUM(B3:B7)合計どうしで、計算します。
増減に、プラスの記号を付ける表示形式を「+0.0%;-0.0%」にする増えたときに、「+」が付きます。
ポイントポイント:増減率と前年比は、別の値です。前年100、今年120なら、増減率は +20%、前年比は 120% です。報告書では、どちらの意味か、はっきり書いておきます。

まず動かしてみよう|この記事のサンプルをその場で試せます

練習用ファイルをダウンロードしなくても、記事と同じデータ・同じセル番地のサンプルをここで動かせます。黄色いセルを書き換えると、結果がその場で変わります。各解説の最後にある「▶ この式を試す」を押すと、このツールの該当セルへ移動します。

増減率を求める(今年−前年)÷前年

増減率は、増えた分(今年−前年)が、前年の何%にあたるかを表します。

1
結果を出したいセル(E3)を選びます。
2
「=IF(B3=0,”-“,ROUND((C3-B3)/B3*100,1))」と入力します。
3
Enter キーを押して、下の行まで、コピーします。
IF関数の式
数式=IF(B3=0,"-",ROUND((C3-B3)/B3*100,1))
ひとことで条件で結果を切り替える
B3=0
条件です
"-"
真の場合です
ROUND((C3-B3)/B3*100,1)
偽の場合です
エクセルで増減率を求めた表(商品、前年、今年、増減、増減率、前年比、判定、各式の結果)
エクセルで増減率を求めた表(商品、前年、今年、増減、増減率、前年比、判定、各式の結果)

りんごは、100から120に増えたので、増減は 20、増減率は 20%です。みかんは、80から60に減ったので、増減率は -25%です。ももは、変わらず、0%になります。

前年比との違い

前年比は、今年が、前年の何%かを表します。増減率より、100大きい値になります。

IF関数の式
数式=IF(B3=0,"-",ROUND(C3/B3*100,1))
ひとことで条件で結果を切り替える
B3=0
条件です
"-"
真の場合です
ROUND(C3/B3*100,1)
偽の場合です

りんごの前年比は 120%、みかんは 75%です。前年比は、「前年を100とした指数」と、考えると、わかりやすいです。割合の計算は、割合(構成比)を求める方法も参照してください。

前年が0のときの対処

前年が0のときは、0で割ることになり、「#DIV/0!」のエラーになります。IF関数で、前年が0のときは、「-」などを表示して、計算を避けます。

IF関数の式
数式=IF(B5=0,"-",(C5-B5)/B5)
ひとことで条件で結果を切り替える
B5=0
条件です
"-"
真の場合です
(C5-B5)/B5
偽の場合です

ぶどうは、前年が0なので、増減率は – と表示されます。判定の列で、「新規」と表示すると、読む人に伝わりやすくなります。詳しい、対処は、増減率(前年比)を求める方法も参照してください。

全体の増減率を求める

商品全体の増減率は、各商品の増減率を、平均するのではなく、合計どうしで、計算します。

ROUND関数の式
数式=ROUND((SUM(C3:C7)-SUM(B3:B7))/SUM(B3:B7)*100,1)
ひとことで四捨五入する
(SUM(C3:C7)-SUM(B3:B7))/SUM(B3:B7)*100
四捨五入する数値です
1
桁数です

前年の合計は530、今年の合計は610なので、全体の増減率は、15.1%です。商品ごとの増減率の平均(=ROUND(AVERAGE(E3:E7),1))は、3.8%で、全体の増減率とは違う値になります。

増減率を、%の形で表示する

増減率を、そのまま、%の表示にするには、2通りの方法があります。1つは、式の結果を、「パーセンテージ」の表示形式にする方法です(「×100」は、しません)。もう1つは、TEXT関数で、文字列にする方法です。

TEXT関数の式
数式=TEXT(E3/100,"0.0%")
ひとことで表示形式を指定して文字にする
E3/100
数値や日付です
"0.0%"
表示形式です

りんごは、20.0% になります。増えたときに、「+」を付けたいときは、セルの書式設定で、「ユーザー定義」に「+0.0%;-0.0%」を入力します。

増減率がうまくいかないときの確認表

症状考えられる原因対処
「#DIV/0!」と表示される前年が0(または空白)IF関数で、前年が0のときを避ける。
増減率が、「0.2」と表示される表示形式が「標準」になっている「パーセンテージ」の表示形式にする。
増減率が、「2000%」になる「×100」したうえで、%表示にした「×100」をやめるか、%表示をやめる。
マイナスの前年で、符号がおかしい前年が、マイナスの値ABS関数で、分母を絶対値にする。
全体の率が、平均と合わない平均では、なく、合計で計算するため合計どうしで、計算する。
前年比と、増減率を間違える指数(100基準)か、増減か「前年比」「増減率」と、見出しで明記する。
値を変えても、結果が変わらない計算方法が「手動」になっている「数式」タブの「計算方法の設定」を「自動」にする。

増減率のよくある質問

増減率の、計算式は?

=(今年-前年)/前年 です。結果を「パーセンテージ」の表示形式にします。前年が0のときは、IF関数で避けます。

前年比と増減率の違いは?

前年比は、今年÷前年で、前年を100としたときの割合です。増減率は、(今年−前年)÷前年で、増えた分の割合で、前年比−100と同じです。

前年が0のとき、どう表示する?

IF関数で、「-」や「新規」と表示します。=IF(B3=0,"-",(C3-B3)/B3) です。

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練習用ファイル:練習用Excelファイル(.xlsx・無料)

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