エクセルで箱ひげ図を作る方法|見方・外れ値の表示・四分位数の計算

エクセルで箱ひげ図を作る方法|見方・外れ値の表示・四分位数の計算

エクセルで箱ひげ図を作るには、「組」と「点数」のようにグループ名の列と数値の列を選び、「挿入」タブの「統計グラフの挿入」→「箱ひげ図」を選びます。グループごとに、最小値・四分位数・中央値・最大値と平均(×)が1本の箱で表示されます。

この記事では、3クラスのテストの点数を例に、箱ひげ図の作り方と見方、箱の位置を関数で確かめる方法、外れ値(特異ポイント)の表示・非表示、四分位数の計算方法の違いまで、実際の Excel の画面で説明します。

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3クラス 30 人の点数、箱ひげ図、組ごとの最小値・四分位数・中央値・最大値・平均の表が入っています。
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目次

箱ひげ図とは

箱ひげ図は、データの散らばり方を1本の「箱」と「ひげ」で表すグラフです。平均だけではわからない「真ん中の半分の人がどの範囲にいるか」「極端に低い人がいるか」を、グループ同士で比べられます。

箱ひげ図の部分意味
ひげの上端最大値(外れ値を除く)
箱の上の辺第3四分位数(小さい順に並べて 3/4 の位置)
箱の中の線中央値(真ん中の値)
×の印平均
箱の下の辺第1四分位数(小さい順に並べて 1/4 の位置)
ひげの下端最小値(外れ値を除く)
離れた点外れ値(ほかと極端に離れた値)

箱ひげ図の作り方

  1. グループ名の列(組)と数値の列(点数)を、見出しを含めて選びます(A1:B31)。
  2. 「挿入」タブの「統計グラフの挿入」をクリックし、「箱ひげ図」を選びます。
エクセルで組と点数の2列を選び挿入タブの統計グラフの挿入から箱ひげ図を選ぶ画面
エクセルで組と点数の2列を選び挿入タブの統計グラフの挿入から箱ひげ図を選ぶ画面

組ごとに箱が1本ずつ並んだ箱ひげ図ができます。グループ名が同じ行(A組・B組・C組)がまとめられ、横軸に並びます。グラフタイトルをクリックして「組ごとの点数(10人ずつ)」に変えました。

箱ひげ図の見方

エクセルの箱ひげ図の最大値・第3四分位数・中央値・第1四分位数・最小値・外れ値
エクセルの箱ひげ図の最大値・第3四分位数・中央値・第1四分位数・最小値・外れ値

A組は、点数の真ん中の半分(箱)が 63.5〜83.5 点、中央値は 73 点です(②③④)。C組は箱全体が 80 点より上にあり、3クラスの中でいちばん成績がよく、点数のばらつきも小さいことがわかります。

B組は、箱から大きく離れた位置に点が1つあります。20 点の人で、ほかの人と極端に離れているため外れ値として点で表示され、ひげは外れ値を除いた最小値の 48 点までになっています(⑥)。

箱の位置を関数で確かめる

箱やひげの値は、関数で計算すると正確にわかります。組ごとに計算するには、IF で組を絞り込んでから MIN・QUARTILE.EXC・MEDIAN・MAX・AVERAGE に渡します。

=QUARTILE.EXC(IF($A$2:$A$31=E$17,$B$2:$B$31),1)
エクセルで組ごとの最小値・四分位数・中央値・最大値・平均を関数で求めた表
エクセルで組ごとの最小値・四分位数・中央値・最大値・平均を関数で求めた表

A組の第1四分位数 63.5・第3四分位数 83.5・中央値 73 は、グラフの箱と同じ位置です(②)。B組の最小値は外れ値の 20 点ですが、グラフのひげの下端は外れ値を除いた 48 点です(QUARTILE.EXC関数・MEDIAN関数)。

外れ値(特異ポイント)を表示しない

箱をクリックして選び、Ctrl+1 を押すと「データ系列の書式設定」が開きます。外れ値の表示は「特異ポイントを表示する」、平均の × は「平均マーカーを表示する」で切り替えます。

エクセルの箱ひげ図のデータ系列の書式設定で特異ポイントと平均マーカーと四分位数計算の設定
エクセルの箱ひげ図のデータ系列の書式設定で特異ポイントと平均マーカーと四分位数計算の設定
  1. 「特異ポイントを表示する」のチェックを外します。
エクセルの箱ひげ図で特異ポイントを表示しないにした結果
エクセルの箱ひげ図で特異ポイントを表示しないにした結果

B組の 20 点の点が消えました(③)。ただし、ひげは 48 点のままで、20 点まで伸びるわけではありません(②)。外れ値をグラフに含めた形にしたいときは、データそのものを見直します。

四分位数の計算方法(排他的・包括的)

同じ設定画面の「四分位数計算」で、箱の位置の計算方法を選べます。最初は「排他的な中央値」で、QUARTILE.EXC 関数と同じ計算です。

エクセルの箱ひげ図で四分位数計算を包括的な中央値に切り替えた結果
エクセルの箱ひげ図で四分位数計算を包括的な中央値に切り替えた結果

「包括的な中央値」に切り替えると、A組の箱は 65.25〜81.5 点になり、少し短くなりました(②)。これは QUARTILE.INC 関数と同じ値です(QUARTILE.INC関数)。どちらにするかは、関数で計算した表とそろえて選びます。

箱ひげ図がうまくいかないときの確認表

症状考えられる原因対処
「箱ひげ図」が無いExcel 2013 以前Excel 2016 以降(Microsoft 365 を含む)で作る。
グループごとに分かれないグループ名の列を選んでいないグループ名の列と数値の列を一緒に選ぶ。
箱の位置が関数の値と違う四分位数の計算方法が違う「排他的な中央値」は QUARTILE.EXC、「包括的な中央値」は QUARTILE.INC と同じ。
離れた点を消したい外れ値が表示されている「特異ポイントを表示する」のチェックを外す。
× の印を消したい平均マーカーが表示されている「平均マーカーを表示する」のチェックを外す。
ひげの端と最小値が違う外れ値を除いた最小値まで描かれる外れ値があるときは、ひげの端は MIN の値と一致しない。

よくある質問

ヒストグラムとの違いは?

ヒストグラムは1つのグループの分布の形(どこに多いか)を細かく見るグラフ、箱ひげ図はいくつかのグループの散らばりを並べて比べるのに向いたグラフです(ヒストグラムの作り方)。

外れ値はどう決まる?

箱の長さ(第3四分位数-第1四分位数)の 1.5 倍より外側にある値が、外れ値として点で表示されます。B組は箱の長さが 65.5-51=14.5 なので、51-14.5×1.5=29.25 より小さい 20 点が外れ値になり、48 点は外れ値になりませんでした。

平均と中央値が離れているのはなぜ?

極端な値があると、平均はそちらに引っぱられます。B組は 20 点の人がいるため、平均(55.8 点)が中央値(59 点)より低くなっています。

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