NPER 関数は、ローンを返し終わるまでの回数や、目標額をためるまでの回数を求める関数です。300 万円を年利 1.5% で借りて毎月 3 万円返すなら、=NPER(B3/12,-B4,B2) で何回で返し終わるかが出ます。
この記事では、NPER の書き方と、回数・年数の出し方を、実際の Excel で確かめた結果で説明します。
NPER 関数の書き方
=NPER(利率, 定期支払額, 現在価値, [将来価値], [支払期日])
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| 利率 | 1 回あたりの利率(毎月なら年利÷12) |
| 定期支払額 | 毎回払う金額(マイナス) |
| 現在価値 | 借入額(プラス) |
| 将来価値(省略可) | 最後に残す(ためる)金額 |
| 支払期日(省略可) | 0=期末、1=期首 |
結果は小数で出ます。たとえば 106.9 回なら、107 回目の支払いで返し終わる(最後の回は少ない金額)という意味です。
1. 返し終わるまでの回数を出す
返済額は -B4 とマイナスにします。
=NPER(B3/12,-B4,B2)

結果は 106.9 回でした。
2. 年数にする
毎月払いの回数を 12 で割ると年数になります。
=NPER(B3/12,-B4,B2)/12

結果は 8.9 年でした。
3. 回数を切り上げて整数にする
実際の支払いの回数は整数なので、ROUNDUP で切り上げます。
=ROUNDUP(NPER(B3/12,-B4,B2),0)

結果は 107 回です。返済額を 4 万円に増やすと何回になるかは、下の検証でくらべています。
4. 目標額をためるまでの積立回数
現在価値を 0、将来価値に目標額 500 万円を入れると、毎月 3 万円・年利 1.5% で何回積み立てれば届くかが出ます。
=NPER(B3/12,-B4,0,5000000)

結果は 151.5 回(約 12.6 年)でした。
【実機で検証】NPER でつまずくところ

| ためしたこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 返済額を 4 万円に増やした | =NPER(NPER!B3/12,-40000,NPER!B2) | 78.8 |
| 返済額が利息より少ない(毎月 3,000 円) | =NPER(NPER!B3/12,-3000,NPER!B2) | #NUM! |
| 返済額をプラスで入れた(符号が同じ) | =NPER(NPER!B3/12,NPER!B4,NPER!B2) | -94.3 |
| 金利 0% | =NPER(0,-NPER!B4,NPER!B2) | 100.0 |
| 年利を 12 で割り忘れた | =NPER(NPER!B3,-NPER!B4,NPER!B2) | #NUM! |
| 500 万円までの年数 | =NPER(NPER!B3/12,-NPER!B4,0,5000000)/12 | 12.6 |
返済額を 4 万円に増やすと 78.8 回になり、3 万円のとき(106.9 回)より短くなりました。
毎月の返済額が利息(300 万円×1.5%÷12=3,750 円)より少ないと、#NUM! になりました。いつまでたっても返し終わらないためです。年利を 12 で割り忘れたときも #NUM! になりました。月の利息が 300 万円×1.5%=45,000 円と計算され、返済額の 3 万円より多くなるためです。
返済額をプラスで入れる(借入額と符号が同じ)と、エラーにはならず -94.3 とマイナスの回数になりました。答えがマイナスになったら符号を確かめます。金利 0% なら 100.0 回で、300 万円÷3 万円と同じです。
よくある質問
毎月の返済額を知りたいときは?
回数が決まっていて返済額を出すときは PMT 関数を使います。
回数の小数は何を表す?
106.9 回のような小数は、最後の回が 1 回分より少ない金額になることを表します。何年何か月かにするなら、切り上げた回数を 12 で割った商と余りを QUOTIENT・MODで出します。
利率を逆算したいときは?
回数と返済額から利率を出すときは RATE 関数を使います。

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