エクセルの互換モードは、古い形式(.xls)のファイルを開いたときの状態です。ファイル名の横に「互換モード」と出て、行は 65,536 行、列は 256 列までしか使えません。
解除するには、「ファイル」→「情報」→「変換」を押します。この記事では、実際の Excel で .xls のファイルを開いて変換し、何が変わるかを確かめました。変換すると元の .xls ファイルは消えるので、残したいときは先にコピーを取ります。
互換モードとは
Excel 2003 までのファイル形式(拡張子 .xls)を、今の Excel で開いたときに入るモードです。古い Excel でも開けるように、使える行数や機能が古い形式に合わせて制限されます。

| 互換モード(.xls) | 今の形式(.xlsx) | |
|---|---|---|
| 行の数 | 65,536 行 | 1,048,576 行 |
| 列の数 | 256 列(IV 列まで) | 16,384 列(XFD 列まで) |
| ファイル名の横の表示 | 互換モード | なし |
行と列の数は、このパソコンの Excel で .xls と .xlsx のファイルを開いて調べた値です。
互換モードを解除する手順(変換)
1. 「ファイル」→「情報」で「変換」を押す
「ファイル」タブを押し、左の「情報」を選びます。「互換モード」の欄にある「変換」を押します。

2. 確認のメッセージで OK を押す
「この処理では、ブックが最新のファイル形式に変換されます。」というメッセージが出ます。「変換後は、元のブックは削除され、復元することはできません。」と書かれているので、.xls のファイルを残したいときはキャンセルして、先にコピーを取っておきます。

3. .xlsx になり、互換モードが消える
OK を押すと、ファイル名が sample.xls から sample.xlsx に変わり、「互換モード」の表示が消えました。フォルダーを見ると、sample.xlsx だけが残り、sample.xls はなくなっていました。

「名前を付けて保存」で .xlsx にする方法
元の .xls を残したまま新しい形式のファイルを作りたいときは、F12 の「名前を付けて保存」で「ファイルの種類」を「Excel ブック (*.xlsx)」にして保存します。.xls のファイルはそのまま残ります。くわしくは名前を付けて保存をご覧ください。
| 方法 | 元の .xls ファイル |
|---|---|
| ファイル →「情報」→「変換」 | 削除される |
| 「名前を付けて保存」で .xlsx にする | 残る |
【実機で検証】.xls で保存すると、はみ出したデータはどうなるか
.xlsx のブックの 70,000 行目と XFD 列(16,384 列目)に文字を入れ、.xls 形式で保存してから開き直しました。
| ためしたこと | 結果 |
|---|---|
| .xls で開いたシートの行数・列数 | 65,536 行・256 列 |
| 70,000 行目に入れた文字 | 開き直すと、そのセルを参照できなかった(行がない) |
| XLOOKUP・IFS の式 | このパソコンの Excel では、.xls のままでも計算できた |
| .xls をもう一度 .xlsx で保存して開き直す | 互換モードではなくなり、行数は 1,048,576 行に戻った |
65,536 行・256 列を超えた部分は、.xls で保存すると残りません。大きな表を扱うときは、.xls で保存しないようにします。XLOOKUP のような新しい関数は、今の Excel では .xls でも計算できましたが、そのファイルを Excel 2003 などの古い Excel で開く人がいる場合は使えないことがあります。
よくある質問
互換モードのまま使っても大丈夫ですか?
表が 65,536 行・256 列に収まるなら、そのまま開いて編集できます。行が足りなくなりそうなときや、相手も今の Excel を使っているときは、変換して .xlsx にしておくと安心です。
変換したら、元の .xls はどこへいきますか?
「変換」で OK を押すと、元の .xls は削除されました。メッセージにも「復元することはできません」と出ます。残したいときは、変換の前にファイルをコピーするか、「名前を付けて保存」で .xlsx にします。
新しく作ったブックが互換モードになるのはなぜ?
.xls のファイルを開いて「名前を付けて保存」した場合など、ファイルの種類が「Excel 97-2003 ブック (*.xls)」のままだと、互換モードのままです。保存するときにファイルの種類を確かめます。

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