エクセルには、取り消し線のような「文字の上に線を引く」書式はありません。そのため、目的に合わせて次の3つのどれかを使います。
| 方法 | 線の位置 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 上罫線 | セルの上の辺(文字から離れる) | 表の区切り。日本語でも使える |
| UNICHAR(773) | 1文字ずつ、文字のすぐ上 | 英数字(Arial などのフォントのとき) |
| 数式ツールのオーバーライン | 文字のすぐ上 | 日本語も含めて、きれいに線を付けたいとき |
この記事では、3つの方法を実際の Excel の画面で試した結果で説明します。

上罫線はセルの上の辺に引かれるので、文字から離れます(①)。UNICHAR(773) と数式ツールでは、文字のすぐ上に線が付きました(②③)。
方法1:上罫線を引く
- 線を引きたいセルを選びます。
- 「ホーム」タブの罫線のボタンの ▼ を押します。
- 「上罫線」を選びます。

いちばん簡単ですが、線はセルの上の辺に引かれるので、文字のすぐ上には付きません。罫線の種類や消し方は罫線の引き方・消し方で説明しています。
方法2:UNICHAR(773) で英数字の上に線を付ける
UNICHAR(773) は、すぐ前の文字の上に線を重ねる特別な文字です。線を付けたい文字のあとに1つずつつなげます。
=CONCAT("A",UNICHAR(773),"B",UNICHAR(773),"C",UNICHAR(773))
ただし、線がきれいに文字の上に付くかどうかはフォントによって変わりました。

Arial と Segoe UI では文字のちょうど上に付きました(①)。標準の游ゴシックや MS ゴシック、Meiryo UI では、線が文字の右にずれてしまいました。使うときは、そのセルのフォントを Arial などに変えます。
また、日本語の文字(「あい」など)では、Arial・Segoe UI・游ゴシックのどれでも線がずれました。日本語に線を付けるときは、次の数式ツールを使います。
方法3:数式ツールのオーバーラインを使う
- 「挿入」タブの「数式」を押します(ボタンの左側の「数式」の文字のところ。▼ を押すと数式の一覧が開きます)。
- シートに「ここに数式を入力します。」の枠が入ったら、「数式」タブの「アクセント」を押します。
- 「オーバーラインとアンダーライン」の「オーバーライン」を選びます。


- 線の下にできた点線の小さな枠をクリックしてから、文字を入れます。

「あいう」の上に線が付きました(①)。点線の枠をクリックせずに入力すると、文字が枠の外(線の右)に入ってしまいました。そのときは元に戻して(Ctrl+Z)、枠をクリックし直します。数式はセルの中ではなく、シートの上に置かれるテキストボックスになります。
文字の上に線を付けるときの確認表
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 上罫線が文字から離れる | 罫線はセルの上の辺に引かれる | 文字のすぐ上に付けたいときは UNICHAR(773) か数式ツールを使う。 |
| UNICHAR(773) の線が文字の右にずれる | フォントが游ゴシックなど | そのセルのフォントを Arial か Segoe UI にする。 |
| 日本語に UNICHAR(773) を付けるとずれる | 日本語の文字では合わなかった | 数式ツールのオーバーラインを使う。 |
| 数式ツールで文字が線の外に入る | 点線の枠を選ばずに入力した | Ctrl+Z で戻し、点線の枠をクリックしてから入力する。 |
よくある質問
文字の真ん中に線を引きたい(取り消し線)ときは?
取り消し線の引き方を参照してください。Ctrl+5 で付けられます。
文字の下に線を引きたいときは?
「ホーム」タブの「U」(下線)で付けられます。数式ツールなら「アンダーライン」も選べます。
「m²」のような上付き文字にしたいときは?
上付き文字・下付き文字にする方法で説明しています。

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