TRUNC 関数は、数値の小数点以下や、指定した桁から下を切り捨てる関数です。=TRUNC(A2) なら整数に、=TRUNC(A2,1) なら小数第 1 位まで残して切り捨てます。
よく似た INT 関数とは、マイナスの値で結果が変わります。この記事では、TRUNC の使い方と INT・ROUNDDOWN との違いを、実際の Excel で確かめた結果で説明します。
TRUNC 関数の書き方
=TRUNC(数値, [桁数])
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| 数値 | 切り捨てたい値 |
| 桁数(省略可) | 残す桁(省略は 0=整数、1=小数第 1 位まで、-2=100 の単位) |
1. 小数点以下を切り捨てる
桁数を省略すると、小数点以下を切り捨てて整数にします。
=TRUNC(A2:A6)

3.79 は 3、-3.79 は -3、12.5 は 12、0.99 は 0、-0.5 は 0 になりました。TRUNC は、マイナスでも小数点以下をそのまま取り除きます。
2. 小数第 1 位まで残す
桁数に 1 を入れると、小数第 2 位から下を切り捨てます。
=TRUNC(A2:A6,1)

3.79 は 3.7、-3.79 は -3.7、0.99 は 0.9 になりました。
3. 100 円単位で切り捨てる
桁数をマイナスにすると、整数の部分を切り捨てます。-2 なら 100 円単位です。
=TRUNC(B2:B6,-2)

1,234 は 1,200、2,599 は 2,500、76 は 0、-1,234 は -1,200 になりました。
4. INT とのちがい(マイナスの値)
同じ値を INT で整数にして、TRUNC と比べます。
=INT(A2:A6)

-3.79 は INT だと -4、TRUNC だと -3 でした。-0.5 も INT は -1、TRUNC は 0 です。INT は「その数をこえない最大の整数」なので、マイナスでは小さいほうへ動きます。プラスの値ではどちらも同じです。INT は INT関数の使い方で説明しています。
【実機で検証】TRUNC でつまずくところ

| ためしたこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| TRUNC(-3.79) | =TRUNC(-3.79) | -3 |
| INT(-3.79) | =INT(-3.79) | -4 |
| ROUNDDOWN(-3.79,0) | =ROUNDDOWN(-3.79,0) | -3 |
| 税込(1980×1.1)を切り捨て | =TRUNC(1980*1.1) | 2,178 |
| 桁数に小数(1.7)を入れると | =TRUNC(3.79,1.7) | 3.7 |
| 文字の “3.79” を切り捨て | =TRUNC("3.79") | 3 |
-3.79 は、TRUNC が -3、INT が -4、ROUNDDOWN が -3 でした。TRUNC と ROUNDDOWN は同じ結果で、ちがうのは INT だけです。
税込金額の 1,980×1.1 を切り捨てると 2,178 です。
桁数に 1.7 のような小数を入れると、桁数も切り捨てられて 1 として扱われ、結果は 3.7 でした。文字の「3.79」も数値として扱われ、3 になりました。
よくある質問
TRUNC と ROUNDDOWN はどちらを使う?
結果は同じです。ROUNDDOWN は桁数が必須、TRUNC は省略できる(整数になる)のがちがいです。整数にするだけなら TRUNC が短く書けます。くわしくは ROUNDDOWN関数の使い方で説明しています。
50 円単位や 15 分単位で切り捨てたいときは?
TRUNC は桁(10・100)でしか切り捨てられません。50 円や 15 分のような単位なら FLOOR.MATH 関数を使います。
消費税の端数を切り捨てるには?
=TRUNC(金額*1.1) や =ROUNDDOWN(金額*1.1,0) で切り捨てます。1,980 円なら税込 2,178 円です。くわしくは 税込金額を計算する方法で説明しています。

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