N 関数は、値を数値に変える関数です。数値はそのまま、TRUE は 1、日付はシリアル値、文字は 0 になります。T 関数は、値が文字ならその文字、文字でなければ空(””)を返します。
=SUM(B2:B5)+N("税込みの合計") のように、計算の結果を変えずに数式の中にメモを書けるのも便利なところです。この記事では、2 つの関数の使い方を、実際の Excel で確かめた結果で説明します。
N・T 関数の書き方
=N(値)
=T(値)
| 関数 | 結果 |
|---|---|
| N | 数値→そのまま、TRUE→1、FALSE→0、日付→シリアル値、文字→0 |
| T | 文字→その文字、それ以外→空(””) |
エラーは、N・T のどちらでもエラーのまま返ります。
1. 値を数値に変える(N)
A6 は、文字として入れた「456」です。I2 に式を入れて、下へコピーします。
=N(A2)

123 は 123、abc は 0、TRUE は 1、日付は 46113、文字の「456」は 0 でした。
2. 文字だけを取り出す(T)
同じ値を T に入れます。
=T(A2)

abc は「abc」、文字の「456」は「456」で、数値・TRUE・日付は空になりました。
3. 数式の中にメモを書く
N(“文字”) は 0 なので、足しても結果は変わりません。
=A2*1.1+N("税込み")

結果は 135.3 で、=A2*1.1 と同じでした。数式バーで式を見ると、何の計算かが分かります。
【実機で検証】N でつまずくところ

| ためしたこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 文字の “456” を VALUE で | =VALUE(N!A6) | 456 |
| 文字の “456” に +0 | =N!A6+0 | 456 |
| エラー(1/0)の N | =N(1/0) | #DIV/0! |
| 範囲(A2:A6)の N | =N(N!A2:A6) | 123 |
| 文字を直接(N(“100”)) | =N("100") | 0 |
| T(123) の文字数 | =LEN(T(123)) | 0 |
文字の「456」は、N では 0 ですが、VALUE なら 456、+0 でも 456 になりました。文字の数字を数値にしたいときは、N ではなく VALUE を使います。
エラーの N は #DIV/0! で、エラーのままでした。範囲を入れると 123 で、先頭のセルの値になりました。
式に直接 “100” と書いても N は 0 です。T(123) の文字数は 0 で、空の文字が返っています。
よくある質問
文字の数字を数値にしたいときは?
文字列の数字を数値にする方法で、VALUE や「区切り位置」を使う方法を説明しています。
数値か文字かを調べたいときは?
ISNUMBER・ISTEXTで TRUE・FALSE が分かります。
数値を文字にしたいときは?
表示形式つきの文字にするなら TEXT 関数を使います。

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