FVSCHEDULE 関数は、年ごとに利率が変わるときの複利の将来の金額を求める関数です。100 万円を、1 年目 1%・2 年目 1.5%…で運用したときの 5 年後の金額は =FVSCHEDULE(1000000,B2:B6) で出ます。
変動金利の預金や、年ごとの成長率から何年後の売上を出すときに使えます。この記事では、FVSCHEDULE の使い方を、実際の Excel で確かめた結果で説明します。
FVSCHEDULE 関数の書き方
=FVSCHEDULE(元金, 利率の範囲)
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| 元金 | はじめの金額 |
| 利率の範囲 | 1 期ずつの利率を並べた範囲(順番に掛けていく) |
元金×(1+1 年目の利率)×(1+2 年目の利率)×… と同じ計算です。
1. 5 年後の金額を出す
元金 100 万円、利率は B2:B6 の 5 年分です。
=FVSCHEDULE(1000000,B2:B6)

結果は 1,103,948 でした。
2. 平均すると年何 % になるか
元金を 1 にすると「何倍になったか」が出ます。その 5 乗根から 1 を引くと、毎年同じ利率だったときの年利になります。
=FVSCHEDULE(1,B2:B6)^(1/5)-1

結果は 1.998% でした。5 つの利率の平均(2%)より少し低くなります。
3. PRODUCT で同じ計算をする
1+利率 をすべて掛けて、元金に掛けます。
=1000000*PRODUCT(1+B2:B6)

結果は 1,103,948 で、FVSCHEDULE と同じでした。
【実機で検証】FVSCHEDULE でつまずくところ

| ためしたこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 利率の平均(2%)で FV を出した | =FV(AVERAGE(FVSCHEDULE!B2:B6),5,0,-1000000) | 1,104,081 |
| 空白のセルがある(E4:E6、E5 が空白) | =FVSCHEDULE(100,E4:E6) | 121.0 |
| 文字がある | =FVSCHEDULE(100,{0.1,"a"}) | #VALUE! |
| マイナスの利率(-10%、+10%) | =FVSCHEDULE(100,{-0.1,0.1}) | 99.0 |
| 利率に 10(%なし) | =FVSCHEDULE(100,{10}) | 1,100.0 |
利率の平均 2% で FV を出すと 1,104,081 で、FVSCHEDULE の 1,103,948 と少しずれました。年ごとに利率が変わるときは、平均の利率で計算すると多めに出ます。
空白のセルがあると 121.0 で、空白は 0% として計算されました(10% が 2 回)。文字があると #VALUE! です。
-10% のあとに +10% だと 99.0 で、100 に戻りませんでした。利率に 10 と入れると 1000% の意味になり 1,100.0 です。
よくある質問
毎年同じ利率のときは?
同じ利率なら FV 関数や =元金*(1+年利)^年数 で計算できます。
何年で目標の金額になるかを知りたいときは?
PDURATION 関数で求めます。
年ごとの金額の表も作りたいときは?
=1000000*SCAN(1,1+B2:B6,LAMBDA(a,x,a*x)) のように SCAN 関数を使うと、1 年ごとの金額を並べられます。

コメント