エクセルで、0% と 100% を含まない考え方で百分位数(パーセンタイル)を求めるには PERCENTILE.EXC関数を使います。10人の点数なら、=PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.9) で90パーセンタイルの 84.5 が分かります。
同じ90パーセンタイルでも、PERCENTILE.INC関数では 80.5 で、結果が違います。この記事では、PERCENTILE.EXC関数の基本、INC との計算のしくみの違い、指定できる率の範囲、範囲外のときの表示までを、1つの表で説明します。下の練習ツールで、点数を書き換えて結果の変わり方を試せます。
まず動かしてみよう|この記事のサンプルをその場で試せます
練習用ファイルをダウンロードしなくても、記事と同じデータ・同じセル番地のサンプルをここで動かせます。黄色いセルを書き換えると、結果がその場で変わります。各解説の最後にある「▶ この式を試す」を押すと、このツールの該当セルへ移動します。
PERCENTILE.EXC関数の書き方
| 引数 | 入れるもの | ポイント |
|---|---|---|
| 配列 | 数値の範囲 | 空欄・文字は無視されます。並べ替えておく必要はありません。 |
| 率 | 0 より大きく 1 より小さい数 | 0 と 1 は指定できません(EXC=除く)。データの個数によって、指定できる範囲はさらに狭くなります。 |
PERCENTILE.EXC関数の使い方|やりたいこと別の式
| やりたいこと | 式(例) | 結果 |
|---|---|---|
| 90パーセンタイル(EXC) | =PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.9) | 84.5 |
| 90パーセンタイル(INC) | =PERCENTILE.INC(C3:C12,0.9) | 80.5 |
| 25パーセンタイル(EXC) | =PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.25) | 60 |
| 25パーセンタイル(INC) | =PERCENTILE.INC(C3:C12,0.25) | 61.25 |
| 50パーセンタイル(EXC) | =PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.5) | 70 |
| 0.05 を指定 | =IFERROR(PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.05),”範囲外”) | 範囲外 |

90パーセンタイルを求める(EXC)
結果は 84.5 です。
PERCENTILE.INC関数との違い
点数を小さい順に並べると、55・60・60・65・70・70・75・80・80・85 です。2つの関数は「何番目の値か」の計算が違います。
| 関数 | 何番目か | 0.9 のとき | 0.25 のとき |
|---|---|---|---|
| PERCENTILE.EXC | (個数+1)×率 | 11×0.9=9.9番目 → 80+5×0.9=84.5 | 11×0.25=2.75番目 → 60 |
| PERCENTILE.INC | 1+(個数−1)×率 | 1+9×0.9=9.1番目 → 80+5×0.1=80.5 | 1+9×0.25=3.25番目 → 61.25 |
EXC は端(最小値・最大値)の外にもデータがあると考えるので、上のほうの率では大きめ、下のほうの率では小さめの値になります。真ん中の 50パーセンタイルは、どちらも 70 で同じです(PERCENTILE.INC関数の使い方)。
▶ この式(F4)を、上の練習ツールで試す / この式(F5)を、上の練習ツールで試す / この式(F6)を、上の練習ツールで試す / この式(F7)を、上の練習ツールで試す
指定できる率の範囲
PERCENTILE.EXC関数で指定できる率は「1÷(個数+1)」以上、「個数÷(個数+1)」以下です。10人なら 1÷11 で約 0.091 から、10÷11 の約 0.909 までになります。10パーセンタイルは =PERCENTILE.EXC(C3:C12,0.1) で 55.5 と出ますが、それより小さい 0.05 は指定できません。
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範囲外のときの表示を決める
0.05 や 0 を指定すると #NUM! エラーになるので、IFERROR関数で 範囲外 と表示しました(IFERROR関数の使い方)。データが少ないほど指定できる範囲が狭くなるので、件数が少ないときは PERCENTILE.INC関数のほうが使いやすいです。
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PERCENTILE.EXC関数がうまくいかないときの確認表
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「#NUM!」になる | 率が 0・1、または「1÷(個数+1)」より外 | 率を範囲の中にする。データが少ないなら PERCENTILE.INC関数を使う。 |
| INC と値が違う | 「何番目か」の計算のしかたが違う | どちらの考え方を使うか決めて統一する。 |
| データに無い小数が出る | 前後の値の間を比例で計算している | 線形補間の決まり。必要なら ROUND関数で丸める。 |
| 思った値にならない | 「欠席」などの文字や空欄が除かれている | COUNT関数で数値の個数を確かめる。 |
PERCENTILE.EXC関数のよくある質問
INC と EXC はどちらを使えばいい?
ふだんの集計では、0 と 1 も指定できて件数が少なくても使える PERCENTILE.INC関数が便利です。統計ソフトや資料の計算方法に合わせる必要があるときに、同じ方式の関数を選びます。
四分位数を EXC の考え方で求めるには?
QUARTILE.EXC関数を使います(QUARTILE.EXC関数の使い方)。
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