Excel COVARIANCE.S関数の使い方|2つのデータの共分散(標本)を求める

Excel COVARIANCE.S関数の使い方|2つのデータの共分散(標本)を求める

ExcelのCOVARIANCE.S関数は、2つのデータセット間の共分散を計算するために使用されます。共分散は、2つの変数がどの程度一緒に変動するかを示す統計的な指標です。この記事では、この関数の使い方について詳しく説明します。

目次

関数の説明

COVARIANCE.S関数は、2つのサンプルデータセット間の共分散を計算します。共分散は、データセット間の相互関係を測定し、正の共分散はデータセットが同じ方向に変動することを示し、負の共分散は逆方向に変動することを示します。

関数

対応バージョン

  • Excel 2010以降

構文

COVARIANCE.S関数の構文
数式=COVARIANCE.S(array1,array2)
ひとことで2つのデータの標本共分散を返す
array1
1つ目のデータの範囲です
array2
2つ目のデータの範囲です。同じ数のデータが必要です
補足2つが同じ向きに動くほど、プラスに大きくなります。

引数

引数説明
array1必須。最初のデータセット。
array2必須。2番目のデータセット。array1と同じ長さである必要があります。

関数作成のポイント

  • データセットのサイズが同じであることを確認してください。
  • サンプルデータから計算するため、データの代表性に注意が必要です。

関数活用のポイント

  • 2つの変数がどの程度一緒に変動するかを分析する際に使用できます。
  • 投資ポートフォリオのリスク評価など、金融分析で頻繁に利用されます。

まず動かしてみよう|この記事のサンプルをその場で試せます

練習用ファイルをダウンロードしなくても、記事と同じデータ・同じセル番地のサンプルをここで動かせます。黄色いセルを書き換えると、結果がその場で変わります。各解説の最後にある「▶ この式を試す」を押すと、このツールの該当セルへ移動します。

使用例

サンプルデータ

AB
データ1データ2
1022
1525
2028
2530

サンプル式

D2に入力:データ1とデータ2の共分散を求める
数式=COVARIANCE.S(A2:A5,B2:B5)
ひとことでA列とB列のデータが、どれだけ一緒に動くかを返す
A2:A5
データ1の範囲です
B2:B5
データ2の範囲です
補足平均からのずれの積を、n−1で割って求めます(標本共分散)。

説明: A列とB列のデータセット間の共分散を計算します。

共分散(標本)を求める(COVARIANCE.S)式 =COVARIANCE.S(A3:A6, B3:B6) の解説図。B7に入力する
B7に =COVARIANCE.S(A3:A6, B3:B6) を入力。平均からの差の積の合計を (4 − 1) で割る → 164

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

練習用Excelファイル(無料ダウンロード)
この記事の解説で使うExcelデータです。数式と練習データが入っているので、本文の式を同じ表で試せます。
Excelファイル(.xlsx)/登録不要/数式・練習データ入り

まとめ

COVARIANCE.S関数は、サンプルデータセット間の共分散を計算するための便利なツールです。この関数を使って、2つのデータセット間の相互関係を理解することができます。

共分散を使って株のベータ値を計算する例は、エクセルで株のベータ値を計算する方法で説明しています。

関連のある関数

関連関数説明
COVARIANCE.P母集団全体の共分散を計算する関数。
CORREL2つのデータセットの相関係数を計算する関数。
PEARSON2つのデータセット間の線形相関係数を計算する関数。

Excelの統計関数の全体像は、こちらのまとめからテーマ別に辿れます。

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