SIN 関数・COS 関数・TAN 関数は、三角関数の値を求める関数です。注意したいのは、角度を「度」ではなく「ラジアン」で入れることです。30 度のサインは =SIN(30) ではなく =SIN(RADIANS(30)) と書きます。
この記事では、度とラジアンの変換(RADIANS・DEGREES)と三角関数の使い方を、実際の Excel で確かめた結果で説明します。
SIN・COS・TAN・RADIANS・DEGREES 関数の書き方
=SIN(ラジアン)
=COS(ラジアン)
=TAN(ラジアン)
=RADIANS(度)
=DEGREES(ラジアン)
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| ラジアン | 角度をラジアンで表した数(180 度=π) |
| 度 | ふつうの角度(0〜360 など) |
π(円周率)は PI() で出せます。RADIANS(度) は 度*PI()/180 と同じです。
1. 度をラジアンにする(RADIANS)
I2 に式を入れて、下へコピーします。
=RADIANS(A2)

30 度は 0.5236、90 度は 1.5708(π÷2)でした。
2. サインを出す(SIN)
RADIANS で変えてから SIN に入れます。
=SIN(RADIANS(A2))

30 度は 0.500、90 度は 1.000 でした。
3. コサインを出す(COS)
COS も同じ書き方です。
=COS(RADIANS(A2))

0 度は 1.000、60 度は 0.500 でした。90 度は表示を小数第 3 位までにしているので 0.000 ですが、ちょうど 0 ではありません(下の検証)。
4. 斜面の長さと角度から高さを出す
長さ 10 m の坂が 30 度の角度なら、高さは 長さ×サイン です。水平の距離なら COS を使います。
=10*SIN(RADIANS(30))

高さは 5.00 m でした。水平の距離は =10*COS(RADIANS(30)) で 8.6603 m です。
【実機で検証】SIN でつまずくところ

| ためしたこと | 式 | 結果 |
|---|---|---|
| 度のまま SIN(30) | =SIN(30) | -0.988 |
| COS(RADIANS(90)) | =COS(RADIANS(90)) | 6.12574E-17 |
| ROUND して COS(RADIANS(90)) | =ROUND(COS(RADIANS(90)),10) | 0 |
| PI() | =PI() | 3.14159265 |
| ASIN(0.5) を度に戻す | =DEGREES(ASIN(0.5)) | 30.00 |
| TAN(RADIANS(45)) | =TAN(RADIANS(45)) | 1.00 |
| 水平の距離(10*COS(RADIANS(30))) | =10*COS(RADIANS(30)) | 8.6603 |
度のまま SIN(30) と入れると -0.988 になりました。30 ラジアンのサインが計算されてしまうためです。
COS(RADIANS(90)) は 6.12574E-17 で、ちょうど 0 になりませんでした。π の計算のごくわずかな誤差です。ROUND(…,10) で丸めると 0 になります。
PI() は 3.14159265、DEGREES(ASIN(0.5)) は 30.00 度で、サインの値から角度に戻せました。TAN(RADIANS(45)) は 1.00 です。
よくある質問
三角形の辺の長さから角度を出したいときは?
高さ÷斜辺 を ASIN に入れて、DEGREES で度にします。底辺と高さなら =DEGREES(ATAN2(底辺,高さ)) が使えます。
平方根(ルート)を計算したいときは?
斜辺の長さなどは SQRT 関数で =SQRT(底辺^2+高さ^2) と求めます。
円の面積や円周を出したいときは?
円の面積は =PI()*半径^2、円周は =2*PI()*半径 です。

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