CONFIDENCE.T関数は、t分布を使って、母平均の信頼区間の幅(±いくつか)を求める関数です。「10袋の平均は 50.5g。本当の平均は 95% の確からしさで 48.3〜52.7g のあいだ」のように、少ないデータから平均の範囲を見積もるときに使います。
この記事では、CONFIDENCE.T 関数の使い方を、信頼区間の下限・上限の出し方、95% と 99% の違い、CONFIDENCE.NORM との違い、よくある入れ間違いまで、実際の Excel の画面で説明します。練習用のファイルも無料でダウンロードできます。
CONFIDENCE.T関数の書き方(構文)
=CONFIDENCE.T(有意水準, 標準偏差, 標本数)
| 引数 | 意味 |
|---|---|
| 有意水準 | 1−信頼度。95% の信頼区間なら 0.05、99% なら 0.01 |
| 標準偏差 | データの標準偏差。標本から求めるときは STDEV.S |
| 標本数 | データの個数(COUNT で数える)。2 以上 |
返ってくるのは区間の幅(片側)です。下限は「平均−幅」、上限は「平均+幅」で求めます。Excel 2010 以降で使えます。
基本の使い方:平均の95%信頼区間を求める
お菓子10袋の重さ(B2:B11)から、平均の 95% 信頼区間を求めます。E5 に次の式を入れると、幅は 2.17 になりました。平均 50.50g から引いた下限は 48.33g、足した上限は 52.67g です。
=CONFIDENCE.T(E1,E3,E4)

E1 は有意水準(0.05)、E3 は =STDEV.S(B2:B11)(3.03)、E4 は =COUNT(B2:B11)(10)です。1つの式にまとめると =CONFIDENCE.T(0.05,STDEV.S(B2:B11),COUNT(B2:B11)) です(STDEV.S関数の使い方)。
計算のしくみ
CONFIDENCE.T は「t分布の値 × 標準偏差 ÷ √標本数」です。試したところ、=T.INV.2T(0.05,9)*E3/SQRT(10) も同じ 2.1658… になりました(9 は 標本数−1 の自由度)(T.INV.2T関数の使い方)。
95% と 99%、CONFIDENCE.NORM との違い

同じデータで比べると、CONFIDENCE.T は 95% で 2.17、99% で 3.11 でした。確からしさを上げるほど、区間は広くなります。正規分布を使う CONFIDENCE.NORM は 1.88・2.47 で、t 分布の CONFIDENCE.T より狭くなりました。
標本が少なく、母集団の標準偏差が分からないとき(標本から STDEV.S で求めたとき)は、t 分布の CONFIDENCE.T を使うのが一般的です。データが増えると幅は狭くなり、試したところ、同じ標準偏差で標本数を 40 にすると幅は 0.97 になりました(CONFIDENCE.NORM関数の使い方)。
よくある間違い

実際に試した、よくある間違いの例です。95% のつもりで有意水準に 0.95 と入れると、幅は 0.06 と狭すぎる値になりました。標本数が 1 だと #DIV/0!、有意水準が 0 や 1 だと #NUM! になりました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 区間がとても狭い | 有意水準に信頼度(0.95)を入れた | 95% なら 0.05、99% なら 0.01 を入れる。 |
| #DIV/0! になる | 標本数が 1 | 2 個以上のデータで計算する。 |
| #NUM! になる | 有意水準が 0 以下・1 以上、標準偏差が 0 以下 | 有意水準は 0 と 1 のあいだ、標準偏差は正の値にする。 |
| 下限・上限にならない | 返るのは幅(±)だけ | 平均から引いて下限、足して上限を出す。 |
よくある質問
古い CONFIDENCE 関数との違いは?
古い CONFIDENCE 関数は正規分布を使うもので、CONFIDENCE.NORM と同じ結果です。試したところ、どちらも 1.8765… でした。t 分布で求めたいときは CONFIDENCE.T を使います。
信頼区間はどう読めばいいですか?
「同じやり方でデータを取って区間を作ることを繰り返すと、その 95% は本当の平均を含む」という意味です。この例なら、10袋の平均 50.5g から、本当の平均はおおよそ 48.3〜52.7g の範囲と見積もれます。
平均や標準偏差の求め方は?
平均は AVERAGE、標本の標準偏差は STDEV.S で求めます(AVERAGE関数の使い方)。

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