Excelでデータを検索して取得するための強力なツールであるVLOOKUP関数とCOLUMN関数を組み合わせることで、手軽に複数の列からデータを引き出す方法をご紹介します。これにより、手作業で列番号を調整する煩わしさから解放され、効率的に作業を進めることができます。
目次
VLOOKUP関数とは
VLOOKUP関数は指定した範囲から、特定の値に一致するデータを検索して取得するための関数です。基本的な構文は以下の通りです:
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
- 検索値: 検索する値
- 範囲: 検索範囲
- 列番号: 取得する列の番号
- 検索の型: 完全一致の場合は
FALSE
、近似一致の場合はTRUE
COLUMN関数とは
COLUMN関数は指定したセルの列番号を返します。この関数を使うことで、列番号を動的に変更することが可能です。基本的な構文は以下の通りです:
=COLUMN(参照)
- 参照: 列番号を取得したいセル(省略すると現在の列番号を返します)
VLOOKUP関数とCOLUMN関数を使って簡単に列番号を自動切換えし表引きする方法【Excelサンプルデータダウンロード】
表から左右に隣り合う複数のセルのデータをまとめて取り出したいことがあります。
VLOOKUP関数を使う場合、先頭のセルに入力して右方向にコピーした後、3番目の引数「列番号」を「2」「3」「4」と手修正する必要があり面倒です。そのようなときはCOLUMN関数で列番号を自動切り替えを使うと便利です。そうすれば、先頭の数式を入力したあと、コピーするだけで済みます。
Excel形式サンプルデータダウンロード
以下は、Excelデータですので、ダウンロードして練習などに使用してください。
Excel-g705-1.xlsx (ダウンロード)
応用とエラー対策
必要に応じて、IFERROR関数を組み合わせることで、エラーが発生した場合にも対応できます:
=IFERROR(VLOOKUP($B3, $I$3:$L$7, COLUMN(B3), FALSE), "エラー")
この数式は、VLOOKUP関数でエラーが発生した場合に「エラー」と表示します。
g704|ExcelでIFERROR関数とVLOOKUP関数を使ってエラーを回避する方法
Excelを使用してデータを操作する際、エラーが表示されることがあります。特にVLOOKUP関数を使用する場合、検索値が見つからないと#N/Aエラーが返されることがあります…
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