g704|ExcelでIFERROR関数とVLOOKUP関数を使ってエラーを回避する方法

Excelを使用してデータを操作する際、エラーが表示されることがあります。特にVLOOKUP関数を使用する場合、検索値が見つからないと#N/Aエラーが返されることがあります。そこで役立つのが、IFERROR関数です。このブログでは、IFERROR関数とVLOOKUP関数を組み合わせてエラーを回避する方法について解説します。

目次

IFERROR関数とは?

IFERROR関数は、式がエラーを返す場合に指定した値を返すことができる関数です。以下のように使用します:

=IFERROR(値, エラーの場合の値)

対応バージョン: Excel 2007以降のバージョン

引数の説明

  • : チェックする数式または値を指定します。
  • エラーの場合の値: がエラーの場合に返す値を指定します。

VLOOKUP関数とは?

VLOOKUP関数は、指定した値を範囲内で検索し、対応する列の値を返す関数です。以下のように使用します:

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])

対応バージョン: Excel 2003以降のバージョン

引数の説明

  • 検索値: 検索する値を指定します。
  • 範囲: 検索を行う範囲を指定します。この範囲の最左列で検索値が検索されます。
  • 列番号: 範囲の中で、検索値が見つかった場合に返す値が含まれる列の番号を指定します。
  • [検索の型]: (省略可能) TRUEまたはFALSEを指定します。TRUEは近似一致、FALSEは完全一致を意味します。省略した場合はTRUEがデフォルトになります。

IFERROR関数とVLOOKUP関数の組み合わせ【Excelサンプルデータ】

VLOOKUP関数を使用する際、検索値が見つからない場合に#N/Aエラーが表示されることがあります。このエラーを回避するために、IFERROR関数を組み合わせて使用します。具体的な例を見てみましょう。

例:物品番号が未入力でもエラーが表示されないようにする

B3 =IFERROR(VLOOKUP(A3,商品!$A$3:$C$7,2,FALSE),"")

Excel形式サンプルデータダウンロード

以下は、Excelデータですので、ダウンロードして練習などに使用してください。

Excel-g704-1.xlsx (ダウンロード)

補足

セルC3の単価とセルE3の金額は次の数式で求めます。
・ C3 =IFERROR(VLOOKUP(A3,商品!$A$3:$C$7,3,FALSE),””)
・E3 =IFERROR(C3*D3,””)

IFERROR関数による対処を行わず、VLOOKUP関数や掛け算の数式だけを入力した場合、「物品番号」欄が空欄の行に[#N/A]が表示されてしまいます。

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