ExcelのRSQ関数は、回帰分析における決定係数(R²)を計算するための関数です。この決定係数は、回帰モデルがデータの分散をどれだけ説明できているかを示す指標で、モデルの適合度を評価する際に重要な役割を果たします。本記事では、RSQ関数の使い方とその活用方法について詳しく解説します。
目次
関数の説明
RSQ関数とは?
RSQ関数は、指定したxおよびyデータセットに基づいて回帰直線の決定係数(R²)を計算します。決定係数は、回帰モデルがデータの変動をどれだけ説明しているかを示すもので、0から1の範囲で表されます。値が1に近いほど、回帰モデルがデータに適合していることを示します。
関数
対応バージョン
- Excel 2007以降
構文
=RSQ(known_y's, known_x's)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
known_y’s | 必須。回帰分析のための既知のy値(応答変数)のデータセットです。 |
known_x’s | 必須。回帰分析のための既知のx値(説明変数)のデータセットです。 |
関数作成のポイント
known_y's
とknown_x's
は同じ数のデータポイントを持つ必要があります。- データセットが正確で、適切に整列されていることを確認してください。
関数活用のポイント
- 決定係数を用いて回帰モデルの説明力を評価し、モデルの適合度を理解するために使用します。
- データ分析や統計的な評価において、回帰モデルの信頼性を確認するために役立ちます。
使用例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
月 | 売上 |
1月 | 100 |
2月 | 120 |
3月 | 130 |
4月 | 150 |
5月 | 160 |
サンプル式
=RSQ(B2:B6, A2:A6)
この式は、月ごとの売上データを基に回帰モデルの決定係数を計算します。決定係数が高いほど、回帰モデルがデータに適合していることを示します。
(例題)サンプルデータダウンロード
サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。
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まとめ
RSQ関数は、回帰モデルの説明力を評価するための強力なツールです。決定係数を用いて、回帰分析の結果がデータをどれだけ説明しているかを把握することができます。適切に活用することで、データ分析や予測モデルの信頼性を向上させることができます。
関連のある関数
関数 | 説明 |
---|---|
LINEST | 回帰直線の係数や統計データを計算する関数で、回帰直線の傾きや切片を求める際に使用します。 |
SLOPE | 回帰直線の傾きを計算する関数で、データセットの勾配を求めます。 |
INTERCEPT | 回帰直線のy切片を計算する関数で、xが0のときのyの値を求めます。 |
この記事では、RSQ関数の基本的な使い方とその応用方法について説明しました。回帰モデルの説明力を評価するために、積極的に活用してください。
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