Excel|XLOOKUPの複数条件によるデータ抽出 

433-01|標準偏差を計算する|Excel STDEV.P関数とSTDEVP関数の使い方

ExcelのSTDEV.P関数とSTDEVP関数は、データセット全体の標準偏差を計算するために使用されます。これらの関数は、母集団全体に対して統計分析を行う場合に非常に便利です。この記事では、これらの関数の使い方や引数の説明、実際の使用例を詳しく解説します。

目次

関数の説明

STDEV.P関数とSTDEVP関数とは?

STDEV.P関数とSTDEVP関数は、どちらもデータセット全体(母集団)に対する標準偏差を計算するために使用されます。Excel 2010以降では、STDEVP関数はSTDEV.P関数に統合されていますが、両方の関数が提供されているため、どちらを使用しても同じ結果が得られます。

関数

対応バージョン

  • STDEV.P関数: Excel 2010以降
  • STDEVP関数: Excel 2007およびそれ以前のバージョン

構文

=STDEV.P(number1, [number2], ...)

または

=STDEVP(number1, [number2], ...)

引数

引数説明
number1必須。標準偏差を計算する最初の数値、参照、名前付き範囲。
[number2]省略可能。標準偏差を計算する追加の数値、参照、名前付き範囲。最大254引数まで指定可能。

関数作成のポイント

  • STDEV.P関数とSTDEVP関数は、母集団全体を対象とした標準偏差の計算に使用されます。母集団の一部だけを使った標準偏差の計算には、STDEV.S関数またはSTDEV関数を使用してください。
  • STDEVP関数はExcel 2007以前のバージョンで使用されていましたが、Excel 2010以降ではSTDEV.P関数に置き換えられています。新しいバージョンのExcelを使用している場合は、STDEV.P関数を使用することを推奨します。

関数活用のポイント

  • 母集団全体のデータを分析する際に、標準偏差を計算するために使用します。例えば、全社員の給与データや全製品の販売データなど、母集団全体に関する統計分析に適しています。
  • データのばらつきを理解するための重要な指標として、STDEV.P関数はよく使われます。

使用例

サンプルデータ

AB
データ
110
220
330
440
550
660
770
880
990
10100

サンプル式

=STDEV.P(B2:B11)

この式は、B2からB11の範囲内のデータの標準偏差を計算します。

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

【Excel】練習用サンプルデータ(例題)をダウンロード(無料)

まとめ

STDEV.P関数とSTDEVP関数は、データセット全体の標準偏差を計算するための強力なツールです。母集団全体のばらつきを理解するためには、これらの関数を正しく使用することが重要です。Excel 2010以降では、STDEV.P関数を使用することが推奨されますが、STDEVP関数も引き続き利用可能です。

関連のある関数

関数説明
STDEV.Sデータセットのサンプルの標準偏差を計算します。
VAR.Pデータセット全体の分散を計算します。
AVERAGEデータセットの平均を計算します。
STDEVAデータセットに含まれるテキストやTRUE/FALSEを考慮した標準偏差を計算します。

このブログでは、ExcelのSTDEV.P関数とSTDEVP関数の基本的な使い方と活用法について解説しました。データセット全体のばらつきを理解し、適切に標準偏差を計算するために、これらの関数を活用しましょう。

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