ExcelのPERCENTRANK.INC関数とPERCENTRANK関数は、データセット内の特定の値が何百分位に位置するかを求めるために使用されます。これにより、データの分布や特定の値の相対的な位置を把握するのに役立ちます。本ブログでは、PERCENTRANK.INC関数とPERCENTRANK関数の使い方とその活用方法について詳しく解説します。
関数の説明
PERCENTRANK.INC関数
PERCENTRANK.INC関数は、データセット内の指定された値の百分位を返します。インクルーシブな計算方法を使用しており、データセット内の最小値と最大値を含みます。
PERCENTRANK関数
PERCENTRANK関数も、データセット内の指定された値の百分位を返します。この関数は、以前のバージョンとの互換性を持つために使用されます。
関数
対応バージョン
- PERCENTRANK.INC関数: Excel 2010以降
- PERCENTRANK関数: Excel 2007以前
構文
PERCENTRANK.INC関数
=PERCENTRANK.INC(array, x, [significance])
PERCENTRANK関数
=PERCENTRANK(array, x, [significance])
引数
引数 | 説明 |
---|---|
array | 必須。百分位を求めるための数値の範囲または配列。 |
x | 必須。array内の位置を確認する数値。 |
significance | 省略可。結果の有効桁数。省略するとデフォルトで3桁が使用される。 |
関数作成のポイント
- arrayには、百分位を求めるための数値の範囲または配列を指定します。
- xには、array内の位置を確認する数値を指定します。
- significanceには、結果の有効桁数を指定します。省略するとデフォルトで3桁になります。
- PERCENTRANK.INC関数は、データセット内の最小値と最大値を含むインクルーシブな計算方法を使用するため、結果が異なることに注意が必要です。
関数活用のポイント
- データセット内の特定の値の相対的な位置を確認するために使用します。
- データの分布や特定の値の相対的な位置を把握するのに役立ちます。
- 分析やレポート作成時に、データの順位やパーセンタイルを求めるために便利です。
使用例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
データ | 値 |
1 | 10 |
2 | 20 |
3 | 30 |
4 | 40 |
5 | 50 |
6 | 60 |
7 | 70 |
8 | 80 |
9 | 90 |
10 | 100 |
サンプル式
PERCENTRANK.INC関数
=PERCENTRANK.INC(B2:B11, 70)
この式は、B2からB11の範囲内で70が何百分位に位置するかを計算します。
結果:
0.66667
70は66.667%の百分位に位置します。
PERCENTRANK関数
=PERCENTRANK(B2:B11, 70)
この式も同様に、B2からB11の範囲内で70が何百分位に位置するかを計算します。
結果:
0.66667
70は66.667%の百分位に位置します。
(例題)サンプルデータダウンロード
サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。
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まとめ
PERCENTRANK.INC関数とPERCENTRANK関数は、データセット内の特定の値が何百分位に位置するかを簡単に計算するための便利な関数です。これらの関数を使用することで、データの分布や特定の位置にある値を把握し、効率的なデータ解析を行うことができます。
関連のある関数
関数 | 説明 |
---|---|
PERCENTILE.INC | データセット内の指定した百分位に対応する値を返します。 |
PERCENTILE.EXC | データセット内の指定した百分位に対応する値を返します。 |
RANK.EQ | データセット内の数値の順位を返します。 |
RANK.AVG | データセット内の数値の平均順位を返します。 |
QUARTILE.INC | データセット内の指定した四分位数を返します。 |
以上がExcelのPERCENTRANK.INC関数とPERCENTRANK関数に関する詳細な解説です。これらの関数を活用して、データセット内の特定の値が何百分位に位置するかを正確に計算し、効率的なデータ解析を行いましょう。
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