ExcelのTRIMMEAN関数は、外れ値を除外してデータセットの平均を計算するための便利なツールです。データの中から極端な値を除外し、より正確な平均値を求めることができるため、統計分析やデータクリーニングに役立ちます。
目次
関数の説明
TRIMMEAN関数
TRIMMEAN関数は、データセットの一部を削除して、その残りの部分の平均を計算します。指定した割合に基づいて、極端な値(外れ値)を削除し、その後の平均値を求めることができます。
関数
対応バージョン
Excel 2007以降
構文
=TRIMMEAN(array, percent)
引数
TRIMMEAN関数の引数
| 引数 | 説明 | 
|---|---|
| array | 平均を計算する数値の範囲または配列。 | 
| percent | 外れ値として削除するデータセットの割合。0から1までの数値を指定します。 | 
関数作成のポイント
percentは0から1の間で指定します。例えば、0.2を指定するとデータの上下10%ずつを削除します。- データセットが小さい場合、外れ値の削除によりデータが少なすぎる結果になる可能性があるため注意が必要です。
 
関数活用のポイント
- 外れ値がデータセットに影響を与えている場合、TRIMMEAN関数を使用することでより正確な平均値を得ることができます。
 - 大量のデータセットの中で、特定の範囲内の平均値を計算する際に有効です。
 
使用例
サンプルデータ
| A | B | C | 
|---|---|---|
| 数値 | カテゴリ | 日付 | 
| 10 | A | 2023/01/01 | 
| 20 | B | 2023/01/02 | 
| 30 | A | 2023/01/03 | 
| 40 | B | 2023/01/04 | 
| 50 | A | 2023/01/05 | 
| 1000 | B | 2023/01/06 | 
サンプル式
TRIMMEAN関数
=TRIMMEAN(A2:A7, 0.2)
この式は、範囲A2:A7のデータセットから上下10%ずつを除外し、残りのデータの平均を計算します。結果は 30 になります(10%ずつ削除されたデータは [20, 30, 40] であり、その平均が30)。
サンプルデータダウンロード

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まとめ
TRIMMEAN関数は、データセットの外れ値を除外して平均を計算するのに非常に便利なツールです。データのクレンジングや、極端な値による影響を軽減した平均値を求める際に、是非活用してみてください。
関連のある関数
関連関数
| 関数 | 説明 | 
|---|---|
| AVERAGE | 指定した数値の平均を計算します。 | 
| MEDIAN | 指定された数値の中央値を返します。 | 
| MODE.SNGL | 指定された範囲の最頻値(最も頻繁に出現する数値)を返します。 | 
| QUARTILE | データセットの四分位数を計算します。 | 
| PERCENTILE | データセットの特定の百分位数を返します。 | 
以上がExcelのTRIMMEAN関数に関する詳細な解説です。この関数を活用して、外れ値を除外した正確なデータ分析を行いましょう。

			
			
			
			
			
			
			
			
			
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