458|2つのデータセット間の共分散を計算する|Excel COVARIANCE.P/COVAR関数

ExcelのCOVARIANCE.P関数とCOVAR関数は、2つのデータセット間の共分散を計算するために使用されます。共分散は、2つの変数がどの程度一緒に変動するかを示す統計的な指標です。この記事では、これらの関数の使い方を詳しく解説します。

目次

関数の説明

COVARIANCE.P関数およびCOVAR関数は、2つのデータセット間の共分散を計算します。共分散は、2つの変数がどのように連動して変化するかを示す指標で、正の共分散は変数が同じ方向に変動することを示し、負の共分散は逆方向に変動することを示します。COVARIANCE.P関数はExcel 2010以降で利用可能で、COVAR関数はその古いバージョンです。

関数

対応バージョン

  • COVARIANCE.P関数: Excel 2010以降
  • COVAR関数: Excel 2007以前

構文

  • COVARIANCE.P関数:
  COVARIANCE.P(array1, array2)
  • COVAR関数:
  COVAR(array1, array2)

引数

引数説明
array1必須。最初のデータセット。
array2必須。2番目のデータセット。array1と同じ長さである必要があります。

関数作成のポイント

  • 2つのデータセットは同じサイズでなければなりません。
  • 共分散は単位に依存するため、データのスケールを理解することが重要です。

関数活用のポイント

  • 2つの変数がどの程度一緒に変動するかを評価する際に役立ちます。例えば、企業の売上と広告費の共分散を計算することができます。
  • 共分散が正の場合、2つの変数は正の相関関係があることを示し、負の場合は負の相関関係を示します。

使用例

サンプルデータ

AB
データ1データ2
1020
1525
2030
2535

サンプル式

=COVARIANCE.P(A2:A5, B2:B5)

説明: A列とB列のデータセット間の共分散を計算します。

=COVAR(A2:A5, B2:B5)

説明: 同じデータセット間の共分散をCOVAR関数で計算します。結果はCOVARIANCE.P関数と同じです。

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

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まとめ

ExcelのCOVARIANCE.P関数とCOVAR関数は、2つのデータセット間の共分散を計算するための便利なツールです。これらの関数を使用して、データ間の関係性を迅速に評価することができます。

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