450-01|回帰分析における決定係数(R²)を計算する|Excel RSQ関数

ExcelのRSQ関数は、回帰分析における決定係数(R²)を計算するための関数です。この決定係数は、回帰モデルがデータの分散をどれだけ説明できているかを示す指標で、モデルの適合度を評価する際に重要な役割を果たします。本記事では、RSQ関数の使い方とその活用方法について詳しく解説します。

目次

関数の説明

RSQ関数とは?

RSQ関数は、指定したxおよびyデータセットに基づいて回帰直線の決定係数(R²)を計算します。決定係数は、回帰モデルがデータの変動をどれだけ説明しているかを示すもので、0から1の範囲で表されます。値が1に近いほど、回帰モデルがデータに適合していることを示します。

関数

対応バージョン

  • Excel 2007以降

構文

=RSQ(known_y's, known_x's)

引数

引数説明
known_y’s必須。回帰分析のための既知のy値(応答変数)のデータセットです。
known_x’s必須。回帰分析のための既知のx値(説明変数)のデータセットです。

関数作成のポイント

  • known_y'sknown_x's は同じ数のデータポイントを持つ必要があります。
  • データセットが正確で、適切に整列されていることを確認してください。

関数活用のポイント

  • 決定係数を用いて回帰モデルの説明力を評価し、モデルの適合度を理解するために使用します。
  • データ分析や統計的な評価において、回帰モデルの信頼性を確認するために役立ちます。

使用例

サンプルデータ

AB
売上
1月100
2月120
3月130
4月150
5月160

サンプル式

=RSQ(B2:B6, A2:A6)

この式は、月ごとの売上データを基に回帰モデルの決定係数を計算します。決定係数が高いほど、回帰モデルがデータに適合していることを示します。

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

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まとめ

RSQ関数は、回帰モデルの説明力を評価するための強力なツールです。決定係数を用いて、回帰分析の結果がデータをどれだけ説明しているかを把握することができます。適切に活用することで、データ分析や予測モデルの信頼性を向上させることができます。

関連のある関数

関数説明
LINEST回帰直線の係数や統計データを計算する関数で、回帰直線の傾きや切片を求める際に使用します。
SLOPE回帰直線の傾きを計算する関数で、データセットの勾配を求めます。
INTERCEPT回帰直線のy切片を計算する関数で、xが0のときのyの値を求めます。

この記事では、RSQ関数の基本的な使い方とその応用方法について説明しました。回帰モデルの説明力を評価するために、積極的に活用してください。

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