ExcelのMIN関数とMINA関数は、データセット内の最小値を求めるための関数です。MIN関数は数値のみを対象とし、MINA関数は論理値や文字列も考慮します。ここでは、これらの関数の使い方とその違いについて詳しく解説します。
目次
関数の説明
MIN関数
MIN関数は、指定した範囲内の最小値を返します。この関数は、数値データのみを対象とします。
MINA関数
MINA関数は、指定した範囲内の最小値を返しますが、論理値や文字列も考慮します。TRUEは1、FALSEは0、文字列は0として扱われます。
関数
対応バージョン
Excel 2007以降
構文
MIN関数
=MIN(number1, [number2], ...)
MINA関数
=MINA(value1, [value2], ...)
引数
MIN関数の引数
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| number1 | 最小値を求める範囲の1つ目の数値 |
| [number2] | (オプション)追加の数値 |
MINA関数の引数
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| value1 | 最小値を求める範囲の1つ目の値(数値、論理値、文字列) |
| [value2] | (オプション)追加の値 |
関数作成のポイント
- MIN関数は数値のみを対象とするため、数値データのみが含まれる範囲を指定します。
- MINA関数は、数値、論理値、文字列をすべて考慮するため、異なるデータ型が混在する場合に使用します。
関数活用のポイント
- データセット内の最小値を求める際に使用します。
- MIN関数は純粋な数値データの最小値を求める場合に便利です。
- MINA関数は、論理値や文字列も含めた最小値を求める場合に役立ちます。
使用例
サンプルデータ
| A | B | C |
|---|---|---|
| 数値 | カテゴリ | データ |
| 10 | A | TRUE |
| 20 | B | 0 |
| 30 | A | “5” |
| 40 | B | FALSE |
| 50 | A | “文字列” |
| 60 | B | 15 |
サンプル式
MIN関数
=MIN(A2:A7)
この式は、範囲A2:A7の中で最小値を求めます。結果は 10 になります。
MINA関数
=MINA(C2:C7)
この式は、範囲C2:C7の中で最小値を求めます。論理値と文字列も考慮されるため、結果は 0 になります。
サンプルデータダウンロード

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まとめ
MIN関数とMINA関数は、データセット内の最小値を求める際に使用する便利な関数です。MIN関数は数値データに特化しており、MINA関数は数値以外のデータも考慮します。これらの関数を適切に使い分けることで、正確なデータ分析が可能になります。
関連のある関数
関連関数
| 関数 | 説明 |
|---|---|
| MAX | 指定した範囲内の最大値を返します。 |
| MAXA | 指定した範囲内の最大値を返しますが、論理値や文字列も考慮します。 |
| AVERAGE | 指定した範囲内の平均値を返します。 |
| AVERAGEA | 指定した範囲内の平均値を返しますが、論理値や文字列も考慮します。 |
| LARGE | 指定した範囲内のn番目に大きい値を返します。 |
以上がExcelのMIN関数とMINA関数に関する詳細な解説です。これらの関数を活用して、データセットの中から最小値を見つけ、より正確なデータ分析を行いましょう。

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