g730|【Excel新時代】MATCHはもう古い?XMATCH関数でデータ位置検索がもっとシンプルに!

Excelでのデータ検索といえば、MATCH関数で「値の位置」を探し、INDEX関数で「値を取り出す」という組み合わせが王道でした。しかし、Microsoft 365の登場により、MATCH関数の正統後継者であるXMATCH(エックスマッチ)関数が利用できるようになりました。

XMATCHは、従来のMATCH関数の機能をすべてカバーしつつ、よりシンプルで、より高機能になっています。今回は、この新しい標準となるXMATCH関数の基本的な使い方を解説します。

目次

今回のゴール:指定した商品名がリストの何番目にあるかを調べる

以下の「物品リスト」の中から、B2セルで指定した「ぶどう」が、リスト(E3:E7の範囲)の中で

何番目にあるかを検索し、B3セルにその位置を表示させます 1

サンプルデータ

以下は、上記画像のExcelデータですので、ダウンロードして練習として使用ください。

Excel-g730-1.xlsx (ダウンロード)

以下のサンプルデータをExcelシートにコピーして、操作を試してみてください。

ABCDEF
1位置検索物品リスト
2商品名ぶどう物品番号物品名価格
3位置(ここに数式を入力)行目B101¥700
4B102メロン¥1,050
5B103ぶどう¥800
6E101人参¥200
7E102かぼちゃ¥330

解決策:XMATCH関数の使い方

セルB3に、以下の数式を入力します 2

Excel

=XMATCH(B2, E3:E7)

これを入力すると、「3」という結果が返されます 3。これは、「ぶどう」が検査範囲

E3:E7の中で3番目にあることを示しています 4

数式の解説

XMATCH関数の基本的な構文は、たった2つの引数で構成されます。

XMATCH(検索値,検索範囲,[一致モード],[検索モード])

  1. 検索値 (lookup_value): B2
    • 探したい値が入っているセルを指定します 5。今回の例では、B2セルの「ぶどう」です 6
  2. 検索範囲 (lookup_array): E3:E7
    • 検索値を探す対象となるセル範囲(1行または1列)を指定します 7。今回は物品名が並んでいるE3:E7の範囲です 8

MATCH関数との決定的な違い

MATCH関数を使ったことがある方は、「あれ、3番目の引数 0 はどこへ?」と疑問に思ったかもしれません。

  • 従来のMATCH関数:=MATCH(B2, E3:E7, **0**)完全一致させるために「0」が必須でした。
  • 新しいXMATCH関数:=XMATCH(B2, E3:E7)何も指定しない場合、自動的に完全一致になります。

これは非常に大きな改善点です。検索の99%は完全一致で行われるため、XMATCHはより直感的で、引数を一つ入力する手間を省いてくれます。

XMATCHのさらなるパワー

XMATCHは、省略可能な引数でMATCHを上回る柔軟性を持ちます。

  • 検索モード: MATCHにはなかった、**末尾から検索(逆順検索)**が可能になり、「リストの最後に出てくる〇〇を探す」といったことが簡単にできるようになりました。
  • ワイルドカード: アスタリスク(*)などを使った、より柔軟な検索にも標準で対応しています。

まとめ

XMATCHは、MATCH関数のシンプルさと高機能を両立させた、まさに次世代の標準となる関数です。INDEX関数や新しいXLOOKUP関数との相性も抜群です。

Microsoft 365をお使いの方は、これからはMATCHではなくXMATCHを使うことを強くお勧めします。より少なく、よりパワフルに。新しい関数を使いこなし、Excelの作業効率をさらに高めていきましょう。

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