Excelには、特定の条件に基づいてデータを検索するためのさまざまな関数が用意されています。中でも、VLOOKUP関数は非常に便利です。このブログでは、VLOOKUP関数を使用して、別シートにあるデータを検索する方法を具体的な例を用いて説明します。
目次
VLOOKUP関数(Excel 2010以降)
VLOOKUP関数は、指定したキーを垂直(列方向)に検索し、対応するセルの値を返します。
構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [範囲検索])
- 検索値: 検索する値
- 範囲: データが含まれる範囲。別シートの場合は「シート名!セル範囲」の形式で指定します。
- 列番号: 戻り値を取得する列番号
- 範囲検索: (オプション)正確一致ならFALSE、近似一致ならTRUE
例
説明
画像の例では、「商品」シートの範囲「A3:C7」にあるデータから物品番号「B103」に対応する物品名称を検索します。次の数式を使用します:
=VLOOKUP(B2, 商品!A3:C7, 2, FALSE)
この数式は、セルB2に入力された物品番号を検索し、「商品」シートの範囲A3:C7から物品名称を返します。
詳細な説明
VLOOKUP関数は次のように構成されています:
- 検索値:
B2
- 検索する物品番号が入力されているセルです。
- 範囲:
商品!A3:C7
- データが含まれる別シート「商品」の範囲です。
- 列番号:
2
- 検索範囲内のどの列の値を返すかを指定します。この例では2列目の「物品名称」を返します。
- 範囲検索:
FALSE
- 正確な一致を指定しています。
Excelサンプルデータ
Excel形式サンプルデータダウンロード
以下は、Excelデータですので、ダウンロードして練習などに使用してください。
Excel-g703-1.xlsx (ダウンロード)
VLOOKUP関数のジェネレータ
VLOOKUP関数のジェネレータで、VLOOKUP関数の動作を試してみてください。
物品検索
行 | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 物品検索 | ||
2 | 物品番号 ➡【検索値】 | ||
3 | 物品名称 ➡【検索結果】 | ぶどう |
数式:
=VLOOKUP(B2, 商品!A3:C7, 2, FALSE)
商品リスト【商品シート】
行 | A | B | C |
---|---|---|---|
1 | 物品リスト | ||
2 | 物品番号 | 物品名称 | 価格 |
3 | B101 | 桃 | ¥700 |
4 | B102 | メロン | ¥1,050 |
5 | B103 | ぶどう | ¥800 |
6 | E101 | 人参 | ¥200 |
7 | E102 | かぼちゃ | ¥330 |
VLOOKUP関数の説明:
- 検索値: セルB2のプルダウンで選択した値
- 検索範囲: 商品シートのA3:C7
- 列番号: 2(物品名称の列)
- 検索方法: FALSE(完全一致)
まとめ
ExcelでVLOOKUP関数を使用して別シートからデータを取得する方法を学びました。この方法を使用することで、異なるシート間でのデータの検索と取得が容易になります。これにより、データの管理や分析がより効果的に行えるようになります。このブログを参考にして、Excelを最大限に活用してください。
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