ExcelのCORREL関数およびPEARSON関数は、2つのデータセットの相関係数を計算するために使用されます。相関係数は、2つの変数間の関係の強さと方向性を示し、統計分析やデータの相関性の評価に役立ちます。この記事では、これらの関数の使い方を詳しく解説します。
目次
関数の説明
CORREL関数およびPEARSON関数は、データセット間のピアソンの積率相関係数を計算します。どちらの関数も同じ結果を返しますが、ExcelではCORREL関数が一般的に使用されています。相関係数は-1から1の間の値を取り、値が1に近いほど強い正の相関、-1に近いほど強い負の相関を示します。
関数
対応バージョン
CORREL関数とPEARSON関数は、Excelのすべてのバージョンで使用可能です。
構文
- CORREL関数:
CORREL(array1, array2)
- PEARSON関数:
PEARSON(array1, array2)
引数
引数 | 説明 |
---|---|
array1 | 必須。最初のデータセット。 |
array2 | 必須。2番目のデータセット。array1と同じ長さである必要があります。 |
関数作成のポイント
- データセットのサイズが同じでなければなりません。
- 相関係数は、データセットの線形関係を評価するため、非線形関係には適用できません。
関数活用のポイント
- データ間の関係性を評価する際に便利です。例えば、販売量と広告費用の相関性を調べるといった分析に使用できます。
- 相関係数の値を解釈する際には、数値の大きさだけでなく、文脈や他の統計的指標も考慮することが重要です。
使用例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
データ1 | データ2 |
10 | 15 |
20 | 25 |
30 | 35 |
40 | 45 |
サンプル式
=CORREL(A2:A5, B2:B5)
説明: A列とB列のデータセット間の相関係数を計算します。
=PEARSON(A2:A5, B2:B5)
説明: 同じデータセット間の相関係数をPEARSON関数で計算します。結果はCORREL関数と同じです。
(例題)サンプルデータダウンロード
サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。
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まとめ
ExcelのCORREL関数とPEARSON関数は、2つのデータセット間の相関関係を計算するための便利なツールです。これらの関数を使用して、データ間の関係性を迅速に評価することができます。
関連のある関数
関連関数 | 説明 |
---|---|
COVARIANCE.P | 2つのデータセットの共分散を計算する関数。 |
SLOPE | 直線回帰の傾きを計算する関数。 |
RSQ | 決定係数を計算し、データ間の線形関係の強さを示す関数。 |
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