432-01|テキストや論理値を考慮し、データの分散(ばらつき)を計算する|Excel VARA関数

ExcelのVARA関数は、データセットに含まれるテキストや論理値を考慮しながら分散を計算するために使用される関数です。通常のVAR関数やVAR.S関数とは異なり、VARA関数はテキストやTRUE/FALSEの値も含めた分散の計算に対応しています。本記事では、この関数の使い方や引数の説明、実際の使用例を詳しく解説します。

目次

関数の説明

VARA関数とは?

VARA関数は、データセット内の数値だけでなく、テキストや論理値(TRUE/FALSE)を含めた分散を計算する関数です。これにより、データに含まれるさまざまな種類の値を考慮した統計分析が可能になります。

関数

対応バージョン

  • Excel 2007以降

構文

=VARA(number1, [number2], ...)

引数

引数説明
number1必須。分散を計算する最初の数値、参照、名前付き範囲、またはテキスト。
[number2]省略可能。分散を計算する追加の数値、参照、名前付き範囲、またはテキスト。最大254引数まで指定可能。

関数作成のポイント

  • VARA関数は、TRUEを1、FALSEを0として扱い、テキストは0として扱います。このため、データセットに含まれるすべての値を考慮した分散の計算が可能です。
  • VAR関数やVAR.S関数が数値データのみを対象にするのに対し、VARA関数は非数値データをも扱う点が特徴です。

関数活用のポイント

  • データセットに数値以外のデータが含まれている場合や、テキストや論理値を含めた分析が必要な場合に使用します。
  • VARA関数は、特定の状況下でより包括的な分散の計算を提供するため、データの多様性を考慮した分析が必要な場合に便利です。

使用例

サンプルデータ

AB
データ
110
220
3TRUE
430
540
6FALSE
750
8テキスト
960
1070

サンプル式

=VARA(B2:B11)

この式は、B2からB11の範囲内のデータの分散を計算します。TRUEは1、FALSEは0、テキストは0として扱われます。

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

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まとめ

VARA関数は、数値データに加えてテキストや論理値を含めたデータセットの分散を計算するのに非常に便利なツールです。データセットに多様なデータタイプが含まれている場合、VARA関数を使用して包括的な分析を行うことができます。

関連のある関数

関数説明
VAR.Pデータセット全体の分散を計算します。
STDEV.Sデータセットのサンプルの標準偏差を計算します。
VAR.Sデータセットのサンプルの分散を計算します。
VARPAデータセット全体に含まれるテキストやTRUE/FALSEを考慮した分散を計算します。

このブログでは、ExcelのVARA関数の基本的な使い方と活用法について解説しました。データセットの多様性を考慮し、適切にVARA関数を活用することで、より精緻なデータ分析を行うことができます。

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