430-01|データの分散(ばらつき)を計算する|VARPA関数の使い方

ExcelのVARPA関数は、データセット全体の分散を計算するための関数で、数値データだけでなく、テキストやブール値なども考慮して分散を求めることができます。この関数を使用することで、データのばらつき具合をより包括的に把握することができます。この記事では、VARPA関数の使い方、引数、使用例について詳しく解説します。

目次

関数の説明

VARPA関数とは?

VARPA関数は、データセット全体の分散を計算するためのExcel関数で、数値だけでなく、テキストやTRUE/FALSEの論理値も含めたデータのばらつきを評価します。特に、データセットに数値以外のデータが含まれる場合に役立ちます。

関数

対応バージョン

  • Excel 2007以降

構文

=VARPA(number1, [number2], ...)

引数

引数説明
number1必須。分散を計算する最初の数値、参照、または名前付き範囲。
[number2]省略可能。分散を計算する追加の数値、参照、または名前付き範囲。最大254引数まで指定可能。

関数作成のポイント

  • VARPA関数は、数値だけでなく、テキストやTRUE/FALSEの値も考慮します。テキストやFALSEは0として、TRUEは1として扱われます。
  • データセットが母集団全体を表している場合に使用することが推奨されます。母集団の一部を表している場合はVARA関数を使用します。

関数活用のポイント

  • データセットに数値以外のデータが含まれている場合に使用すると、より包括的な分散の評価が可能です。
  • データ分析や統計分析で、データセット全体のばらつきを評価する際に非常に役立ちます。

使用例

サンプルデータ

AB
データ
110
220
330
440
550
6TRUE
7文字列
870
9FALSE
10100

サンプル式

=VARPA(B2:B11)

この式は、B2からB11の範囲内のデータの分散を計算します。

結果:

= 1249.444444

この結果は、指定した範囲内のデータセット(数値、TRUE/FALSE、テキストを含む)における分散を示しています。

(例題)サンプルデータダウンロード

サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。

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まとめ

VARPA関数は、数値以外のデータも考慮して分散を計算するため、データセット全体のばらつきを包括的に評価するのに役立ちます。特に、データセットに数値だけでなく、テキストやTRUE/FALSEの論理値が含まれている場合に効果的に使用できます。

関連のある関数

関数説明
VAR.Sデータセットのサンプルの分散を計算します。
VAR.Pデータセット全体の分散を計算します。
VARAテキストやTRUE/FALSEを考慮した分散を計算します。
STDEV.Pデータセット全体の標準偏差を計算します。
STDEVAテキストやTRUE/FALSEを考慮した標準偏差を計算します。

以上がExcelのVARPA関数に関する詳細な解説です。データセットの分散を正確に計算し、統計分析に役立てましょう。

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