ExcelのFORECAST.ETS.STAT関数は、時系列予測に関連する統計情報を返すための関数です。予測の精度や信頼性を評価する際に役立つデータを簡単に取得できるため、分析や報告において非常に重要です。本記事では、FORECAST.ETS.STAT関数の使い方やポイントを詳しく解説します。
目次
関数の説明
FORECAST.ETS.STAT関数は、Excelの時系列予測ツールを利用して予測を行った結果に基づいて、さまざまな統計情報を返します。例えば、予測の誤差や信頼区間などの情報を取得できます。この関数を活用することで、予測結果の信頼性を定量的に評価できます。
関数
対応バージョン
この関数は、Excel 2016以降のバージョンで利用可能です。
構文
FORECAST.ETS.STAT(target_date, values, timeline, [stat_type], [data_completion], [aggregation])
引数
引数 | 説明 |
---|---|
target_date | 統計情報を取得する予測の対象日付または時点。 |
values | 予測の元となる数値データの範囲。 |
timeline | データの対応する日付や時間の範囲。 |
[stat_type] | 返される統計の種類を指定します(省略可能、デフォルトは誤差の統計)。 |
[data_completion] | データの補完方法を指定します(省略可能、デフォルトは補完なし)。 |
[aggregation] | タイムラインに重複データがある場合の集計方法を指定します(省略可能、デフォルトはAVERAGE)。 |
関数作成のポイント
- stat_type引数の理解:この引数を適切に設定することで、必要な統計情報を効率よく取得できます。各種統計の意味を把握し、用途に応じた設定を行いましょう。
- timelineとvaluesの一致:timelineとvaluesのデータ範囲が一致していることを確認してください。範囲がずれていると正確な統計情報が得られません。
- データ補完の考慮:data_completion引数を使用して、欠損データの補完方法を設定することで、予測結果の精度を向上させることができます。
関数活用のポイント
- 予測精度の確認:予測結果の誤差を確認することで、予測モデルの精度を評価し、改善の余地があるかどうかを判断できます。
- 信頼区間の確認:統計情報として信頼区間を取得することで、予測結果の範囲を把握し、意思決定に役立てることができます。
- 複数の統計情報の活用:必要に応じて、異なるstat_typeを指定し、予測結果の多角的な評価を行いましょう。
使用例
サンプルデータ
A | B |
---|---|
日付 | 売上 |
2023/01 | 1200 |
2023/02 | 1350 |
2023/03 | 1280 |
2023/04 | 1400 |
2023/05 | 1500 |
2023/06 | 1600 |
2023/07 | 1550 |
2023/08 | 1650 |
2023/09 | 1700 |
サンプル式
=FORECAST.ETS.STAT("2023/10", B2:B10, A2:A10, 1)
この式は、2023年10月の売上予測に関連する統計情報(例えば誤差)を返します。
(例題)サンプルデータダウンロード
サンプルデータをダウンロードすることができます。以下のリンクからダウンロードしてください。
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まとめ
FORECAST.ETS.STAT関数は、時系列予測に関連する統計情報を取得するために非常に有用な関数です。これを活用することで、予測の信頼性を評価し、モデルの改善に役立てることができます。
関連のある関数
関連関数 | 説明 |
---|---|
FORECAST.ETS | 時系列データに基づいて予測を行います。 |
FORECAST.ETS.CONFINT | 予測結果の信頼区間を計算します。 |
FORECAST.ETS.SEASONALITY | データの季節性を検出し、その周期を返します。 |
FORECAST.ETS.STAT | 時系列予測に関する統計情報を返します。 |
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